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片隅抄

2012.03.17

2012年03月17日(土)更新
津波で大きな被害を受けた沿岸部と比べれば大したことはなかったのだが、地震と原発事故が重なって、避難せずいわきに残った市民の多くが停電や断水で生活に困難を来し、スーパーやコンビニが店を閉ざしてしまったことによる食料などの物資不足に苦しんだ▼3・11を過ぎて、寒さも和らいできたきょうこのごろ、爆発直後のことが思い出される。政府はひた隠しに隠していたが、双葉郡ほどでなくとも相当量の放射性物質がいわき市にも漂っていたはずだ▼そんな中、プロパンガスに点火する乾電池がほしいと家人に頼まれ、人気のない街をさまよったが、あるはずもなかった。自動販売機のミネラルウオーターを手に入れようと深夜、残り少ないガソリンを使って探し回ったのも今では懐かしい▼のど元過ぎれば…で、ひとすくいの水を大切にする習慣はなくなってしまった。食べ残しも増えた。真っ白い塩むすびのありがたさを忘れてしまった自分が恥ずかしい。
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