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片隅抄

2011.09.05

2011年09月05日(月)更新
全国から毎年1万点以上の作品の集まる絵画展がある。愛媛県西予市城川町のギャラリーしろかわの「かまぼこ板の絵展覧会」だ。17年目だが、始まって間もないころ、同ギャラリーに電話したことがあった▼西予市合併前の当時の城川は人口約5000人、林野率82%の町。同展誕生のきっかけには、町から切り出された木材の一部がかまぼこ板に加工されていることもあった。いわば板の里帰りだ。当方からは、いわきが全国屈指の板付きかまぼこの生産地であることを伝えた▼先日、今年の展覧会の様子をテレビで見た。震災後、館長は東北の応募者へ安否確認の電話を繰り返したそうだ。本市の応募男性も紹介された▼震災後の原発の煙突と地震発生時刻を示す時計、がれきの散乱する浜を描いた男性の作品に添えられた言葉は「それでも海は限りなく青い」。いわき人の心を象徴しているようなその一言が、絵を通して全国に届くことを願わずにはいられなかった。
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