いわき民報 > 片隅抄 > Blog article: 2011.06.28

片隅抄

2011.06.28

2011年06月28日(火)更新

 江戸時代の俳人・山口素堂の俳句に、「目には青葉 山時鳥《ほととぎす》 初松魚《がつお》」がある。広辞苑によると、自然と生活に即する季語を3つ並べて、初夏の季節感を出した有名な句、とある▼例年であれば、4月下旬から5月初めにかけて、小名浜港にも初ガツオが水揚げされる。旬の魚が水揚げされた小名浜魚市場が活気に満ち、夏の到来を感じさせてきた。昨年の第2回カツオ祭りが多くの人でにぎわう様子を思い出した▼今年は、カツオが小名浜に揚がっていない。21日に小名浜機船底曳網漁業協同組合所属の寿和丸船団が茨城県沖約300㌔で獲ったカツオを水揚げしようとしたが、さまざまな事情で当日は中止となった。震災後初の水揚げを期待していただけに残念だった▼水産庁は22日、東京電力福島第一原子力発電所の30㌔圏内を除く県沖全域でのカツオ操業を認めている。ほかの産地でのカツオは流通しているものの、〝小名浜産〟カツオが食べられる日が待ち遠しい。

丸市屋の特選品はこちら