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片隅抄

2011.05.31

2011年05月31日(火)更新
 「事件は会議室で起きているんじゃない。現場で起きているんだ」。これは映画「踊る大捜査線THE MOVIE」で会議室のモニターで指示を出していた幹部に対し、俳優・織田裕二さんが演じる青島俊作刑事が発した台詞▼東京電力福島第一原子力発電所の事故で、1号機への海水注入問題で注水を継続したか、中断したかで説明が二転三転した。結局、同原発の吉田昌郎所長が現場の判断で注水を継続していたことが判明した▼7年ほど前になるだろうか。日産自動車いわき工場の10周年記念式典に参加するカルロス・ゴーン社長を取材した。そのときゴーン社長が「ゲンバ(現場)は会社の心臓部。ゲンバを大事にしないと、将来の会社の存続にも影響する」と述べていたことを思い出した▼現場の判断がすべて正しいとは言えないが、現場での判断が一番物事の本質や時機をとらえているのではないか。記者として長く〝現場〟を歩いてきた者としてそう思った。
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