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片隅抄

2011.05.25

2011年05月25日(水)更新

 東日本大震災以降、復興に向けて歩み始めている被災者だが、課題は山積だ。原発の事故処理もそうだが被災者の雇用もその1つ▼先日、いわき市役所前の道路を通りかかった。ハローワークの駐車場がいっぱいで、あふれた車が路上に並びちょっとした交通渋滞を引き起こしていた。聞けば震災後この傾向はさらにひどくなったという。生活の糧を求めて必死に仕事を探す大勢の被災者の姿が目に浮かぶようだ▼震災前は業種によって雇用にも明るい兆しが見えていただけに、この震災で状況が一変してしまった。働きたくとも職がない状態が続いている。雇用の悪化で、あらたな不幸をつくりかねないと警鐘を鳴らす専門家も。過去の災害でもそうだったが、地震で家財や肉親を失った上、職も失い、将来の不幸から自らの命を絶つことも考えられるからだ▼これ以上の悲しみを生まないためにも、官民一体となって被災者を支援する体制づくりを急がなければならない。

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