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片隅抄

2011.05.16

2011年05月16日(月)更新
 先日「被災者に向かって『頑張ろう』と言ってはいけないの?」と問われた。確かに、正面切って対じするのではなく、わきにそっと寄り添う方がいい、といった声も聞く。考えてみた▼2カ月が過ぎ、「いつまでも避難民でいられない」と、従来通りとはいかない中、何とか仮住まいを定め日常生活へと戻る人が増えている。避難所の数も減った。そうやって頑張らざるを得ないのを被災者自身が一番知っている▼一方、今回の震災に関してはいわき市民全員が被災者だといっても過言ではない。大多数が断水を経験し、身の回りに必ず直接の被災者がおり、多かれ少なかれ家屋や家財に損傷を受けたはずだ。仕事にも影響したろう。また、ボランティア活動をした人も少なくない▼ならば、自分なりの言葉でいいのではないか。「頑張るべき」と思うならそれでいいし、「無理しないで」と感じたならそう告げればいい。この未曾有の事態をきちんと受け止めてさえいるなら。
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