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片隅抄

2011.03.30

2011年03月30日(水)更新
 蛇口をひねれば、きれいな水道水が当たり前のように出てくる生活に慣れた身には、長く続く断水はこたえる▼給水所で並んで生活に必要な水を確保する。ポリタンクやバケツがないなら大きな紙袋や洗濯かごの内側にごみを入れるビニール袋を入れ、そこに水を注げばいい。「どれ、手伝いましょう」と見知らぬ人同士が助け合うのは今や当たり前の光景だ▼その人込みに子供たちの姿がある。小さい体で、大きな重いバケツを持つ姿は健気だ。この大災害で、子供たちはさまざまな不便さを経験している。「なるべく普段どおりの生活をさせたい」というのは親心だが、家族の一員として、できる範囲で苦労を共有させるのも貴い経験になるだろう▼今われわれは歴史年表に刻まれる大きな大災害の中にいる。将来子供たちが人の親になったとき、わが子に語る貴重な体験談は何よりの生きた教訓になるだろう。後世に語り継ぐ生き証人としての子供たちの役割は大きい。
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