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片隅抄

2011.02.28

2011年02月28日(月)更新
いわきの浜に生まれ子ども時代には、海から採ってきた天草を屋外で乾燥させたり、また家でそれを煮て漉して寒天を作る過程を見て育った。そうしてできた素朴な感じのする寒天で作るみつ豆や心太のおいしさも知っている▼とはいえ、市販の棒寒天を利用することもあった。そんな折に気付いたのは、加工地が必ずしも採れた地元でないことだ。寒天の出荷量日本一は何と、海の無い長野県の諏訪地方なのだ▼なぜそこで寒天作りが盛んになったのか。棒状にした寒天は、日中に太陽にさらし夜は寒気にさらす。いい製品を作るには、昼に晴れ、夜に一気に気温が下がる諏訪がぴったりだったという。始まりは江戸時代後期と、歴史は古い▼そこで思う。この考えを現在、福島県が取り組んでいる産業の6次化にうまく活用できないか。福島県は浜・中・会津という気候の異なる3地方からなる。地方振興局ごとではなく、県全域をまたぐ6次化が成功への早道にも思える。
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