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片隅抄

2011.01.31

2011年01月31日(月)更新
 学生時代に、水害にさらされた江戸時代の古文書を修復したことがある。感動したのは、世紀を超えて固まっていたそれが1ページずつきれいにはがれ、また水浸しになったはずの文書に書かれた文字が全くにじんでいなかったことだ。和紙と墨の素晴らしさを心底実感した▼一方20年近く前、最初にインターネットという言葉に接し「インターナショナル(国際的な)ネットワークの略語か?」と問うた覚えがある。その程度の拙い認識だったのだが今、「ネット検索」をしない日はないほどに利用している▼便利さに百科事典や辞書を開く機会は減り、「まずネット」と頼っているのも事実だ。そんな中、ⅰpad登場で電子書籍化が加速、紙製の本の衰退が危ぐされているという話をよく聞く▼が、実体験から、日本人は「紙」が長期保存に適しどれほど便利かを長い歴史の中で十分承知していると信じ、共生は可能とみているのだが…。これは楽観的少数意見だろうか。
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