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片隅抄

2010.12.24

2010年12月24日(金)更新
 平成元年12月に死去した作家・開高健。生前、著書はほとんど読んだことはなく、テレビ番組での釣り紀行がわずかな印象に残る程度だった▼興味を抱いたきっかけが、ベトナム戦争臨時海外特派員時代のエピソード。1966年2月、南ベトナム戦地取材中に反政府ゲリラの急襲を受け、約200人のうち生き残った17人の1人と知ったこと▼同行した秋元啓一カメラマンも難を逃れたが、開高よりも先に没した。この凄絶な体験を経た作家の言には、机上で説く平和論など足もとにもおよばないであろう。戦時下、紛争地の現状を身近に知ることのできる講演会が来年2月6日、勿来市民会館で開かれる▼「勿来ひと・まち未来会議」の創立10周年記念企画で戦場カメラマン渡部陽一さんが講師を務めるものだが、メディアで人気の渡部さん。すでにチケット1次販売分は完売。1月17日に2次販売されるが、残りわずか。ユーモアの中にも耳を傾ける話が聴けそうだ。
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