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片隅抄

2010.10.25

2010年10月25日(月)更新
 日の入りは午後4時台に、衣服もウールが恋しくなってきたこのごろ。10日ほど前には県立高の23年度募集定員も発表され、受験生もいよいよ正念場を迎えた。秋から冬へと、何かと厳しい季節が巡ってきたようだ▼こんなとき、心を癒やすのが秋の実りであり、それを囲む家庭の食卓ではないだろうか。おいしいものを家族そろって味わう幸福が明日の活力になる。秋は天恵とともに、家族に感謝する季節だと思う▼なのに痛ましい事件ばかりが目に付く。大阪では64歳男性が85歳の母親を車ごと海に転落死させ、滋賀では36歳女性が生後6カ月の双子の娘のうち、次女を揺さぶり死させた。背景にあるのは社会・経済の流れによる家庭や地域の絆の弱まりであり、国の問題でもある▼とはいえ家族のあり方はまず各人が考えねばならない。その端緒として、温もりが恋しくなってきた今、居間の明かりと夕食の湯気を思い浮かべ、少し早めの家路につくのもいいだろう。
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