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片隅抄

2010.09.13

2010年09月13日(月)更新
 例年9月初旬までにはある、サンマのいわき初水揚げが、本年は遅れている。海面温度の上昇がサンマの生態に影響を与えているためとみられ、漁獲量も少ない▼いわき市民にとって、夏のカツオと秋のサンマは、定番かつ自慢の味覚だろう。サンマに関しては生が食せる醍醐味は地元ならではのこと。この上ない恩恵に相違ない▼これはサンマに限らない。例えばヒジキ。スーパーなどでは乾物として売られているのを見かけるが、乾燥前の採ってゆで上げた段階のものを煮た時のおいしさは、そのプリプリ感と磯の香りもあいまって絶妙だ。これが本来の味だと思っている▼こうした地域に住む者にとって、今季のサンマの不漁は、自然環境を考える身近な材料になるともいえる。本物のうまさを知っていることが、自然を尊ぶことにつながりはしないか。食欲の秋、幾多の美味に舌鼓を打ちつつ、あらためてそれを生み出す地球環境の大切さを見直すのも悪くない。
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