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片隅抄

2010.04.26

2010年04月26日(月)更新

 裁判員制度に関する意識調査で「刑事裁判を自分の問題として考えている」とした人の割合が制度開始前の約2倍、59・1%になったという。新聞報道などをしばしば目にする中で、裁判が身近なものになりつつあるのは確かだ▼いま、日本の刑事政策を塗り替える法改正が目前に迫っている。最高刑が死刑となる殺人罪の時効を廃止し、それ以外で人を死亡させた犯罪は時効を2倍に延長することを柱とした刑法・刑事訴訟法の改正だ▼被害者や遺族の立場を重視し、世論の声を反映した法改正だが、時間の経過で無実の証拠が散逸し、立証が困難になって無罪を証明できなくなる危険性があるとして、反対や慎重論があることも忘れてはならない▼人が人を裁くことは確かに難しいことだ。逃げ得を許さないとする姿勢は当然だが、数々の冤罪事件を生んできたことも事実。これをいかに防ぐかが刑事裁判の最重要課題だし、経験は十分に生かされているものと信じたい。

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