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片隅抄

2010.03.19

2010年03月19日(金)更新
 昨夜、いわきアリオスでいわき音楽フォーラム第12回コンサートが開かれた。同フォーラムは地域文化のけん引役として活動を続けた故里見庫男さんが生前に立ち上げた三十数団体の1つ。今回は里見さんの追悼でもあった▼当日は現代の虚無僧として注目される若手尺八奏者「き乃はち」さんがダイナミックな演奏を披露。邦楽の中でも渋く枯淡なイメージのある尺八だが、伴奏には斬新なアレンジを効かせるなどジャズサックスの即興を思わせた▼京都産のマダケを使った尺八は、温度20℃湿度40%が最適の保存条件でバイオリン同様、繊細な楽器である。気候条件の異なる海外での演奏は特に気を使うという。その「き乃はち」さんだがいわきでの演奏は、昨年の小名浜花火大会に続き3回目▼4月からは里見さんが設立にかかわった「FMいわき」でレギュラー番組の出演も決まった。尺八の魅力をラジオで伝えるとともに、指導にも意欲をみせる。新しい伝統継承だ。
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