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片隅抄

2010.03.11

2010年03月11日(木)更新
 大自然が牙をむくと人間はなすすべがない。あらためて人間は自然の中で「生かされている」ことを実感する。南米のチリ中部沿岸で2月27日に発生したマグニチュード8・6の巨大地震では日本にも津波が到達。浜通り沿岸にも平成8年以来となる津波警報が出され、小名浜で最大80㌢の津波を観測した▼チリ中部の沿岸各地には「津波避難経路」と書かれた看板がいくつも立っているという。住民の多くは地震発生とともに高台に逃げる習慣が身に付いており、被害に遭わないための事前の備えがあった▼その一方で、高さ約30㍍の津波が直撃した町では死者、行方不明者の数が1000人を超えたとの報道もある。想像の域を超えた自然の猛威は、事前の備えをも無力にする▼津波警報の発令に伴い、市内1939世帯にも避難勧告が出された。勧告である以上強制力はないが、自らの身に危険が迫っていたことは事実。有事への備えに行き過ぎはないことを肝に銘じたい。
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