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片隅抄

2010.03.10

2010年03月10日(水)更新
 年々、風化が進む太平洋戦争だが、それでもあの忌まわしい出来事を思い出す幾つかのキーワードのような日がある。例えば8月15日の終戦記念日などはその最たるものだろう▼その意味では、B29の大編隊が東京の下町一帯に焼夷弾の雨を降らせ、10万人もの人を焼死させた3月10日の東京大空襲にも同じことが言える。戦後生まれが国民の7割以上を占め、戦争さえも忘却の彼方へと追いやられようとしている現代。本当にあの戦争を、あの時代を忘れてしまっていいのだろうか▼抄子の母親も子ども時代を戦禍の中で過ごした1人。その母親がたまに「戦争はもう嫌だ」ということがある。それが決まってキーワードのような日なのだ▼平和と繁栄に恵まれた戦後を生きた世代にとって、戦争を実感としてとらえることはできるはずもない。しかし、歴史を通して学ぶことはできる。あの悲惨な戦争を次世代に伝える責任がわれわれにはある。3月10日は忘れまい。
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