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片隅抄

2010.02.19

2010年02月19日(金)更新
 先日、ある小さな飲み屋さんにいた時、声高で話す客の話が耳に入ってきた。内容は「三菱ビルが爆破された時、俺は中にいたんだ。飯食いに外に出てたら死んでいたかもしれない」というものだ▼昭和49年8月30日、東京丸の内のオフィス街で起きた「三菱重工爆破事件」。死亡8人、重軽傷376人を出した極左過激集団による国内最悪の爆弾テロだ。テレビで見た、血だらけで路上に横たわるワイシャツ姿の男性が脳裏によみがえった▼この事件を契機に犯罪被害者等給付金制度が施行されたが、万全な防止策ではない。理由もなく理不尽な犯罪に巻き込まれた被害者はもちろん、残された遺族の悲憤は想像を絶する▼20、21日、いわき・ら・ら・ミュウで「生命のメッセージ展」が開かれる。突然命を奪われた人たちの遺品などを展示し、命の重みを伝える。チラシには小さな靴が載っているが、想像するとあまりに切ない。犯罪に怒りを、犠牲者には深い祈りを捧げたい。
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