2021年2月2日(火)

■<新型コロナ>いわき市は14日ぶりのゼロ 県内全体では3日連続の一桁

県は2日、いわき市では1日、新型コロナウイルスの陽性者はいなかったと明らかにした。1月18日以来、14日ぶりのゼロ人となる。累計は238人。県内全体では新たに2人が確認され、1737人となった。3日連続の一桁。入院者(予定含む)は200人で、確保病床数469床に対し、占有率は42・6%と、政府の分科会が示す感染状況のうち、最も深刻なステージ4(爆発的感染拡大)の指標の一つ「確保病床の50%以上」は下回っている。

■キッチンカーで飲食店応援 平中央公園などで展開中

街なかの公園などを有効活用し、コロナ禍で困難な状況にある市内の飲食店を支援しようと、一般社団法人「TATAKIAGE Japan(タタキアゲジャパン)」(小野寺孝晃代表)は1日から、複数の飲食店が公園の一角で、レンタル型のキッチンカー「Park+Diner(パークプラスダイナー)」で、複数の飲食店が日替わりで出店する新事業「パークプラスイベント」を始めた。参加店がキッチンカーで特別メニューを振る舞い、来店客の心と食欲を満たしている。

同事業は、県や市、いわき商工会議所と連携し、本年度の「歩いて暮らせるまちづくり強化プロジェクト(市中心市街地活性化協議会受託事業)」の一環。コロナ禍で困難な状況にある市内の飲食店の支援に加え、『公園』という日常空間を、新しい生活様式に活用しようと、いわき芸術文化交流館「アリオス」前の平中央公園、平の繁華街に近い大工町公園を有効活用し、キッチンカーでのケータリングサービス事業を始めた。

平中央公園では26日までの平日午前11時から午後2時、大工町公園は第2、4の日曜日午前11時から午後4時まで出店予定。趣旨に賛同した市内の飲食店が日替わりでレンタルキッチンカーを利用し、各店自慢の料理をケータリングする。出店情報などは<こちら>で紹介。併せて、キッチンカー事業に参加したい飲食店も募っている。

写真は、夜明け市場(平字白銀町)・フランス料理「ブラッスリーRugged(ラギッド)」の吉田茂樹さん。平中央公園に5日まで出店している=2日(クリックで拡大)

■磐城農業高がオリジナル石けん開発 規格外の梨使って

授業で生徒が栽培している規格外の梨(ナシ)を有効活用しようと、磐城農業高は、梨成分を配合したオリジナル石けん「BANNO SOAP(バンノウ ソープ)」を開発した。天然由来の石鹸を自社ブランドとする、泉町の「GSauto JAPAN(ジーエスオートジャパン)」(三戸豪士代表)と連携して商品化した。

石けんは、同校学友会内の農業クラブが主体となり、インターアクト部、食品流通科の流通実践班の生徒で、ビジネスクラブを組織し、昨年8月に企画立案した。ほぼ同時期、新車中古車販売の傍ら、石けんインストラクターの資格を有する三戸代表らが賛同し、商品開発を進めた。

価格は100グラム800円(税込み)。初回ロットは500個生産した。泉町の同社店舗やインターネットで販売している。また商品パッケージには、石鹸の成分となる梨をはじめ、いわき産農作物をデザインした「フラシティいわき」の新ロゴが初採用された。ロゴには梨のほか、いわき産コシヒカリ「Iwaki Laiki(いわきライキ)」、イチゴ、トマト、ネギ、市の花「ツツジ」が描かれている。

写真は、商品化した「バンノウ ソープ」と新しいロゴ(左下)(クリックで拡大)

■公選法違反の市職員 今週中にも処分決定へ 清水市長「誠に遺憾」

昨年の市議選に絡み、市職員2人が公職選挙法違反(事前運動、法定外文書頒布)の罪で書類送検され、罰金30万円の略式命令を受けた事件で、市は今週中にも、市懲戒審査委員会を開き、職員2人の処分について決定する方針を固めた。市が2日、清水市長の定例記者会見の席上、明らかにした。清水市長は「誠に遺憾で市民の皆さまに心からお詫びしたい。事実関係をしっかりと調査し、厳正に対処したい」とした。

市や関係者らによると、市職員2人はともに40代男性で、本庁と出先機関に勤務。昨年9月6日の市議選告示前の同年8月27、28の両日、勤務時間外に、市選挙管理委員会に届けていない法定外文書を名簿に記載されていた2千人以上の有権者に送付した。

命令が出された時点で公表しなかった理由について、市は公務外であり、市規定に則ったと説明。市職員2人らが支持していた政党候補者は市議選で当選。この市議はいわき民報社の取材に対し、「(この件については)知らなかった。ご心配をかけて申し訳ないが、コメントすることはできない」とした。