2021年1月28日(木)

■<新型コロナ>いわき市で新たに2人 9日連続の確認で累計は227人に

県は28日、いわき市で27日、新たに2人の新型コロナウイルス陽性者が判明したと明らかにした。9日連続の確認で、累計では227人となった。県によると、いずれも40代。概要は別掲 <こちら>。

県内全体では15人の陽性者が確認され、累計は1693人。入院者(予定含む)は246人で、確保病床数469床に対し、占有率は52・5%と、政府の分科会が示す感染状況のうち、最も深刻なステージ4(爆発的感染拡大)の指標の一つ「確保病床の50%以上」を依然上回る。

■本年度の市農林業賞 三和の林業・阿部さんらに

市は27日、本市の農林業の発展や農村社会の近代化へ意欲的に取り組み、顕著な業績を上げた個人、団体をたたえる市農林業賞の本年度の受賞者を発表した。個人・団体の部のうち、個人は約300ヘクタールで林業を営む阿部安政さん(70)=三和町下市萱、団体は10・4ヘクタールのハウスでトマト養液栽培を行う「いわき小名浜菜園」(小名浜住吉、那須野崇之代表取締役)が受賞した。

青年の部は稲作、露地野菜生産に力を入れ、市内でも珍しい西洋野菜を栽培する坂本和徳さん(46)=山田町=と、エコファーマー認定を受け、稲作に注力する小泉昌男さん(41)=常磐白鳥町=が選ばれた。

市農林業賞は市民の農林業に対する理解を深め、農林業経営者の意識高揚と本市の農林業の振興と発展を目指して昭和52年度に創設され、本年度で44回を数える。これまで155人、44団体が表彰を受けた。各受賞者への表彰式は、2月5日午前11時から内郷綴町のクレールコートで開かれる。

写真は、丸上から阿部、坂本、小泉さん。空撮はいわき小名浜菜園(クリックで拡大)

■九品寺こども園 延期となった「はなまつり」開かれる

釈迦(しゃか)の誕生を祝う「はなまつり」が27、28の両日、平字九品寺町の九品寺こども園(遠藤弘道園長)で行われ、園児たちは仏教を通じた心の教育に努めている同園になくてはならない行事を通じ、生まれた喜び、命の尊さを感じた。

同園では例年5月8日に九品寺附属平窪幼稚園と合同で同行事を行っているが、新型コロナの影響で開催を延期。27日は英語を学ぶ「インターナショナルコース」の年長児30人が参加し、華やかな稚児衣装に身を包んだ園児たちは、音楽に合わせて釈迦の像を背に乗せた白いゾウの台を引いて入場。28日も同様にまつりが行われ、総合教育コースの年長園児29人が誕生を祝った。

写真は、稚児の舞を元気よく踊る園児たち=27日(クリックで拡大)

■県営住宅で家賃の誤徴収 台風被害によって確認漏れと陳謝

県は27日、令和元年4月〜同2年12月末に福島市、いわき市の県営住宅計113世帯の家賃を誤徴収していたと発表した。このうち、いわき市は110世帯で、40世帯から計127万2619円の超過、70世帯で計209万9821円の過少徴収した。昨年10月、指定管理者、入居者からの問い合わせで分かった。県では「東日本台風での住宅被害が多く、事務処理などに追われ、確認漏れがあった」とする。

いわき市の内訳は、東日本台風の被災世帯の減免事務誤り39件、入居者数変更に伴う処理漏れ35件、家賃に影響するリフォーム情報の反映漏れ6件、復興公営住宅の収入超過者に対する家賃減免事務処理の誤り4件、高額所得者における家賃算定事務処理の誤り1件、退去処理関係事務処理の誤り19件、利便性係数変更の事務処理の誤り6件。県では該当する世帯に超過分の返還、追加納付の依頼を行う。