2021年1月25日(月)

■<新型コロナ>いわき市で新たに2人 6日連続での確認で累計は221人に

県は25日、いわき市で24日、新たに2人の新型コロナウイルス陽性者が判明したと明らかにした。6日連続での確認となり、累計では221人となった。県によると、陽性者はいずれも20歳代。概要は別掲 <こちら>。

県内全体では14人の陽性者が確認され、累計は1624人。入院者(予定含む)は265人で、確保病床数469床に対し、占有率は56・5%と、政府の分科会が示す感染状況のうち、最も深刻なステージ4(爆発的感染拡大)の指標の一つ「確保病床の50%以上」を依然上回る。

■いわき市 ドローンでの広報実証 大規模災害想定で

大規模災害発生時、ドローンを活用した広報の有効性などを実証しようと、市は23日、平下平窪の平窪公園を起点としたスピーカー、カメラなどを搭載するドローンを使った情報提供と被災地調査の実証事業を行った。市では令和元年東日本台風(台風19号)を教訓とし、ドローンによる広報導入を検討。調査事業者の東日本計算センターなどの協力を得、飛行実証に臨んだ。

ドローンは、同公園から同台風で堤防決壊などの甚大な被害を受けた夏井川沿いまでの約300メートルを往復。モバイル中継器などを駆使し、ドローンに搭載したカメラで撮影した動画を、市役所本庁舎にリアルタイムで伝送する実証も行った。市は今回の検証を踏まえ、災害発生時の給水場所の広報、り災証明書の窓口案内などに役立てることを検討中。また、中山間地域での災害発生時を想定し、27日には三和地区でも同様の実証事業を予定している。

写真は、災害後のドローンを活用した情報提供などの実証=23日(クリックで拡大)

■今年は16日間のロングラン 中之作・清航館で「つるし雛」

中之作の古民家をつるし雛(ひな)で彩る早春の風物詩「つるし雛飾りまつり」が23日、中之作漁港前の清航館で始まった。2月7日まで。市内でパッチワークちりめん細工教室「ままや」、中之作を中心に空き家修復やコミュニティーづくりなどに取り組むNPO法人「中之作プロジェクト」の主催。

同教室を主宰する中川敬子さん(74)=小名浜=とその教室生ら35人が古布ちりめんで心を込め、ひと針ひと針縫(ぬ)った縁起ものや四季折々の花々、干支の「丑(うし)」など3千体を超えるつるし雛が港町の古民家の内外を彩る。例年、会期は3日間だが、今年は新型コロナウイルスの影響で会場内に一度に入れる来客を10人に制限するため、16日間のロングランで催す。

会場内には、ちりめん細工で手掛けた感染拡大の終息を願った作品や新作のつるし雛なども展示。中川さんは「来場者を分散しており、ゆったりと楽しめるので、ぜひ足を運んでください」と来場を呼びかけた。時間は午前10時から午後4時で、協力金として入場料100円。

写真は、清航館内をあでやかに彩る「つるし雛」=23日(クリックで拡大)

■きのう 中山間地で雪に 田人ではかまくら作りの子どもたちも

いわき地方は24日、上空に寒気が流れ込み、南岸低気圧が通過した影響で、三和、田人などの中山間地域では積雪が確認された。国道289号の辺栗トンネルを抜けた先、田人町旅人地区などではまとまった雪に見舞われた。田人おふくろの宿周辺では5センチ、東白川郡鮫川村との境の朝日山ふもとでは15センチ以上の雪が積もり、除雪車も出動した。

同宿近くの民家では、雪遊びをする子どもたちの姿がみられた。福島地方気象台によると、25日は高気圧に覆われて晴天となったが、徐々に気圧の谷や湿った空気の影響で曇りに。雪の予報はないが、週末にかけて気温は平年並みか低くなる予報だ。

写真は、かまくらを完成させた子どもたち=24日、田人町旅人(クリックで拡大)