2021年1月20日(水)

■<新型コロナ>いわき市で新たに4人 3日ぶりの確認で累計197人に

県は20日、いわき市で19日、新たに4人の新型コロナウイルス陽性者が判明したと明らかにした。いわき市では3日ぶりの確認。累計では197人となった。県によると、陽性者は10〜90歳代。概要は別掲 <こちら>。

県内全体では35人の陽性者が確認され、累計は1518人。入院者(予定含む)は281人で、確保病床数469床に対し、占有率は59・9%と、政府の分科会が示す感染状況のうち、最も深刻なステージ4(爆発的感染拡大)の指標の一つ「確保病床の50%以上」を超えている。

■いわき市 オンライン機能搭載車両の実証 23日から

新しい生活様式に対応した次世代交通システム「MaaS(マース・Mobility as a Service)」の構築に向け、市は23日から、遠隔相談システムなどを搭載した「MaaS向けマルチタスク車両」の実証を実施する。清水市長が19日、記者会見で発表した。

車両は23日に予定している「第2回市総合防災訓練」での情報共有訓練で活用するほか、2月以降、車両登載のオンライン機能を活用し、行政相談などに対応。地域活性化につながる次世代交通システム構築を目指す。市は昨年11月、「MONET Technologies(モネ・テクノロジーズ)」(本社・東京)、県タクシー協会いわき支部と「いわき版MaaS推進事業に関する連携協定」を締結している。

今回の実証は来年3月31日まで、市はモネ・テクノロジーズが開発した車両をリース契約し、車内に搭載したオンライン機能で、行政書士や税理士、社会保険労務士ら法律の専門家がこれまで電話相談で受け付けていた行政手続き、税務、労働の各相談をモニター越しに対応する。

写真は、オンライン相談などの実証をする車両(クリックで拡大)

■成人式は延期になったが… 市内5施設にフォトスポット

新型コロナウイルスの感染拡大により、市成人式が延期となったことを受けて、市教委は、新成人の晴れの日を祝う看板を作製し、市内5施設にフォトスポットを設置している。31日まで。

撮影用看板は、いわき芸術文化交流館「アリオス」2階カスケード、イオンモールいわき小名浜2階マリンコート、市勿来関文学歴史館入り口前、市石炭・化石館「ほるる」フタバサウルススズキイ噴水前、道の駅よつくら港前のふれあい広場に設置。看板は幅150センチ、高さ60センチで、白地に「祝 成人 いわき市」と書かれている。

写真は、道の駅前のふれあい広場に設置している撮影用看板=19日(クリックで拡大)

■持続化給付金だまし取る 詐欺指南役の男女2人逮捕

新型コロナウイルス感染症の影響で、収入が減った事業者を国が支援する「持続化給付金」をだまし取ったとして、いわき南署は19日午後3時40分までに、指南したいわき市郷ケ丘三丁目、無職男(22)、無職女(21)を詐欺の疑いで逮捕した。

逮捕容疑によると、容疑者の男女は昨年6月ごろ、同市の介護助手女性=当時(20)=に不正受給をもちかけ、中小企業庁に虚偽の申請を行い、現金100万円をだまし取った疑い。同署によると、容疑者の男女は知人。同じく知人の介護助手女性を個人事業主とし、偽りの書類を出させた。同署は両容疑者ともに認否を明らかにしていない。

持続化給付金を巡っては、迅速な支給を実現するため、手続きが簡略だったため、全国的に不正受給が発覚している。相次ぐ摘発を受け、市内でも「不正受給に当たらないか」との相談が寄せられているという。こうした端緒を基に、同署では県警捜査2課と、いわき中央、いわき東の両署と共同捜査を実施し、介護助手女性から供述が取れたことから、県警機動捜査隊の応援を得て、木下、大平両容疑者を逮捕した。同署は共犯や余罪を含め、慎重に調べを進めている。