2021年1月18日(月)

■<新型コロナ>いわき市は昨年12月27日以来のゼロ きょうから公民館など時短

県は18日、いわき市で17日、新型コロナウイルス陽性者は確認されなかったと明らかにした。昨年12月28日以降、連続で続いた陽性者の判明は20日で止まった。県内全体では21人の陽性者が確認され、累計は1469人。入院者(予定含む)は301人で、確保病床数469床に対し、占有率は64・2%。政府の分科会が示す感染状況のうち、最も深刻なステージ4(爆発的感染拡大)の指標の一つ「確保病床の50%以上」を依然上回る。

また県独自の新型コロナウイルス緊急対策として、新型コロナ特別措置法に基づき、県民への不要不急の外出自粛を要請したことを受け、市は18日から2月7日まで、市内の37公民館などの公共施設を開館時間を原則、午後8時までとしている。

市によると、対象施設は公民館のほか、市文化センター、市生涯学習プラザ、平二小マナビィ館。期間中、公民館などの主催事業は延期、もしくは中止となり、団体などで利用するバレーボールや社交ダンス、囲碁や将棋、合唱など感染リスクの高い活動の自粛を要請する。公共施設の一部利用制限に伴い、市は納入済みの使用料について、要請に従い、使用中止や利用時間を短縮に応じた場合、全額もしくは一部を返金する。

■県高校新人ラグビー閉幕 磐城が連覇果たす

県高校新人体育大会ラグビーフットボール競技(県ラグビーフットボール協会主催)は大会最終日の17日、いわきグリーンフィールドで、15人制のAブロック決勝と第3シード決定戦を行った。決勝は前回王者の磐城と松韻福島が激突。逆転に次ぐ逆転の息詰まる攻防を制した磐城が43―24で勝利し、連覇を飾った。東北大会は2月10日、宮城県の女川町民多目的グラウンドで開幕。優勝した磐城は全国選抜切符をかけたI部トーナメントに出場し、青森第1代表の青森山田との初戦に挑む。

先行を許した磐城だったが、逆転に次ぐ逆転で、花園予選で惜敗した松韻福島に雪辱。県新人戦のタイトルを死守した。先制トライを献上した磐城は前半8分、WTB宮下のトライで2点差に詰め寄ると、24分にはモールで押し、HO小田桐のトライで逆転。だが、自陣での戦いを強いられ、終了間際に失トライを許し、12―14で前半を折り返した。

後半に入ると、身上とする展開ラグビーが息を吹き返した。宮下と交代し、後半から登場したWTB渡辺が失トライを挟み、2度にわたる逆転トライを奪取。すぐさまトライを奪われ、またも勝ち越しを許すが、SO上遠野が2トライ、最後はWTB鈴木大がダメ押しのトライを奪い、逃げ切った。

写真は、連覇を飾った磐城フィフティーン=17日(クリックで拡大)

■任期満了に伴う市長選 会社経営の渡部氏出馬へ

9月27日の任期満了に伴う市長選に向け、無所属新人で会社経営の渡部(わたのべ)安彦氏(33)=平、写真(クリックで拡大)=は18日までに、立候補の意思を固め、調整を進めている。渡部氏は「市民と行政の間に温度差を感じている。自分が市民側に立ち、改めたい。さらにいわきの持つ資源を生かし、畜産、農業など第1次産業を発展させたい」と述べた。

渡部氏は南相馬市出身。小高工(現・小高産業技術)高、東日本国際大経済学部卒。震災後、いわき市に移住、同市内はじめ、郡山、南相馬市に焼き肉店、水耕栽培、牛の繁殖業などを展開する「HikoBer(ひこべー)」代表取締役。

市長選を巡っては、元福島大理事・事務局長の無所属新人内田広之氏(48)がすでに出馬を明らかにしているほか、現職の清水敏男氏(57)=2期=は現時点で表明していないが、関係者によると早ければ2月にも態度を示す見通し。

■アンサンブル県大会 本市勢は5チームが東北大会切符

3〜8人の管打楽器などの演奏を競い合う「第48回県アンサンブルコンテスト」(県吹奏楽連盟などの主催)が16、17の両日、いわき芸術文化交流館「アリオス」で開かれ、本市勢では植田中の木管8重奏、中央台北中の木管3重奏、磐城高の打楽器6重奏とフルート7重奏、医療創生大の打楽器4重奏が県代表に選ばれた。

大会には県内5地区の支部代表として、小学校14チーム、中学校43チーム、高校40チーム、大学2チーム、職場・一般5チームの計104チームが出場。新型コロナウイルス感染症の影響により無観客で実施されたが、参加者は困難な練習環境ながらも、力強いメロディーを披露した。東北大会は2月14日、青森県の八戸市公会堂で行われる。引き続き無観客開催となり、インターネットによる有料配信が予定されている。

写真は、県代表を決めた磐城高の打楽器6重奏=17日(クリックで拡大)