2021年1月4日(月)

■<新型コロナ>いわき市の累計102人に 新たに5人が陽性 県内でも千人超

県は4日、いわき市で3日、新たに5人の新型コロナウイルス陽性者が判明したと明らかにした。いわき市での確認は累計で102人となった。昨年3月7日に県内初の陽性者が出てから、およそ10カ月で100人を超えた。県によると、3日の陽性者は70歳代の無職女性、20歳代の会社員女性、20歳代の会社員男性、20歳代の会社員男性、20歳代の会社員女性。

1人目の70歳代の無職女性は、昨年12月29日に発熱、けん怠感、寒気。2日に医療機関で検体を採取し、3日にPCR検査によって陽性と分かった。軽症。入院中。同居家族が濃厚接触者に該当する。現時点で感染経路不明。

2人目の20歳代の会社員女性は、同26日に頭痛、疲労感。同31日に嗅覚異常。2日に県内陽性者の接触者として、医療機関で検体を採取し、3日にPCR検査によって陽性と分かった。軽症。入院中。同居家族が濃厚接触者に該当する。

3人目の20歳代の会社員男性は、同29日に発熱、けん怠感。30日に発熱、けん怠感、頭重感、頭痛。1日に症状は消えたが、2日に県内陽性者の接触者として、医療機関で検体を採取し、3日にPCR検査によって陽性と分かった。症状なし。入院予定。同居家族が濃厚接触者に該当する。

4人目の20歳代の会社員男性は、同31日に発熱、関節痛、味覚異常。1日に関節痛。2日に県内陽性者の接触者として、医療機関で検体を採取し、3日にPCR検査によって陽性と分かった。軽症。入院予定。同居家族が濃厚接触者に該当する。

5人目の20歳代の会社員女性は、同31日に声のかすれ。2日に県内陽性者の接触者として、医療機関で検体を採取し、3日にPCR検査によって陽性と分かった。軽症。入院予定。同居家族が濃厚接触者に該当する。

県内全体の3日の陽性者は25人。同日までの陽性者累計数は1008人で千人を超えた。入院患者(予定を含む)は213人。確保病床数469床に対し、占有率は過去最高の45・4%で、政府の分科会が示す感染状況のうち、最も深刻なステージ4(爆発的感染拡大)の指標の一つ「確保病床の50%以上」に迫っている。

■きょう仕事始め 市役所ではオンラインで年頭所感

正月三が日が明け、市内の行政機関や多くの民間企業などは4日、令和3年の仕事始め式を行った。市役所では、清水市長が年頭所感に立った。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、Web会議システムを活用。清水市長の前方に録画用と配信用のカメラ2台を設置し、市役所本庁舎第8会議室と幹部職員、各支所長の自席に設置した端末をオンラインで結んで行った。

清水市長は年頭にあたり、市政運営にあたる決意を新たにした。年が明けても世界的に猛威を振るい、先行きの見えないコロナ禍の中、清水市長はこうした時代の変化を見据え、引き続き、感染症対策を最優先で取り組むと強調。ウイズコロナ、アフターコロナを強く意識したまちづくり構築を進めていきたいとした。

その上で職員に向け、「一人ひとりが持てる力を最大限に発揮し、能力開発と自己研さんに努め、高い使命感と倫理観を持ち、『親切第一』を心掛け、それぞれの業務にあたってほしい」と述べた。

写真は、カメラを前に年頭所感に立つ清水市長=4日(クリックで拡大)

■卸売市場花き部 コロナ禍で規模縮小の初市式

市公設地方卸売市場花き部の初市式が4日、鹿島町の同市場花き棟卸売市場で開かれ、関係者約40人が今年1年の市場活性化などを願った。今年は新型コロナの影響で規模を縮小し、市議会議員は出席せず、あいさつと手締めのみ実施した。

式では清水市長が「新型コロナがいまだに予断を許さないが、市場にさらなる活性化を図り、安定的に花きを届けられるように努めたい」とあいさつし、いわき中央生花の鈴木俊男取締役専務の掛け声で手締めを行い、今年最初の競りに入った。菊、カーネーション、カスミソウ、ダリアなどが次々と競り落とされた。

写真は、花き部で行われた令和3年の初競り=4日(クリックで拡大)

■今年は現・新の激突へ 任期満了の市長選 衆院選も実施

令和3年のいわき市関係の選挙として市長選、衆院選が予定されている。9月27日の任期満了に伴う市長選は、現職の清水敏男氏(57)=2期=は現時点で態度を明らかにしていないが、関係者によると、周辺から3期目の要請を受けるなど、春以降に表明するとみられている。

新人では、元福島大理事・事務局長の内田広之氏(48)=平出身=が立候補する意向を固め、8日に記者会見を開くと公表していることから、選挙戦は確実な情勢。また出馬経験がある元衆院議員も、市長選に向けて準備を進めている。

衆院議員の任期満了は10月21日。福島5区(いわき市、双葉郡)は、現職が自民の元復興相・吉野正芳氏(72)=7期。平成29年10月の前回衆院選では、盤石な選挙戦を展開し、早々と当選確実を出している。

対するのが立憲民主の新人で、元県議の鳥居作弥氏(46)。立憲民主、社民、県議会第2会派・県民連合、連合福島でつくる「4者協議会」の統一候補になっている。共産は新人で、党いわき・双葉地区委員長の熊谷智氏(41)を擁立する見通し。野党共闘が成立するかがカギとなるが、共産関係者は「政策で譲れない部分は、はっきりと伝えていく」とし、一本化に関しては難航が予想される。