2020年1月3日(日)=休刊日

■<新型コロナ>いわき市で新たに5人 うち4人は濃厚接触者から 累計で97人

県は3日、いわき市で2日、新たに5人の新型コロナウイルス陽性者が判明したと明らかにした。いわき市での確認は累計で97人となった。県によると、陽性者は50歳代の女性(職業非公表)、30歳代の会社員男性、30歳代の会社員女性、30歳代の会社員男性、40歳代の会社員男性。

1人目の50歳代の女性は、昨年12月30日に発熱、咽頭(いんとう)痛、咳症状。1日に県内陽性者の濃厚接触者として、医療機関で検体採取。2日にPCR検査によって陽性と分かった。軽症。入院中。同居家族が濃厚接触者に該当する。

2人目の30歳代の会社員男性は、1日に県内陽性者の濃厚接触者として、医療機関で検体を採取。2日にPCR検査によって陽性と分かった。症状なし。入院予定。濃厚接触者はなし。

3人目の30歳代の会社員女性は、同31日に頭痛あり。1日に発熱、咽頭痛。県内陽性者の濃厚接触者として、医療機関で検体を採取。2日にPCR検査によって陽性と分かった。軽症。入院中。濃厚接触者その他は調査中。

4人目の30歳代の会社員男性は、1日に県内陽性者の濃厚接触者として、医療機関で検体を採取。2日にPCR検査によって陽性と分かった。症状なし。入院予定。濃厚接触者はなし。

5人目の40歳代の会社員男性は、1日に発熱、倦怠(けんたい)感が生じ、医療機関で検体を採取。2日にPCR検査によって陽性と分かった。軽症。入院中。同居家族が濃厚接触者に該当する。現時点で感染経路不明。

県内全体の2日の陽性者は14人。同日までの陽性者累計数は983人で、入院患者(予定を含む)は192人。確保病床数469床に対し、占有率は40・9%で、依然としてステージ3(感染急増)の指標の一つ「確保病床の25%以上」を大きく越えている。

■コロナに屈せず いわきアリオスの挑戦 今年はリアル舞台を

新型コロナウイルス感染症の拡大は昨年1年間、私たちの生活に大きな影響を与えた。そうした中、「不要不急」の言葉が大手を振り、3密(密閉・密集・密接)の回避を理由に、文化芸術活動は一時期、自粛を余儀なくされてしまった。しかし、いわきアリオスは屈しなかった。

「ステイホーム」が求められるならば、自宅にいながらオンラインで楽しめる「おうちでアリオス」を始めようではないかと。昨年4月から自らが所蔵するコンテンツに加え、関係するアーティストに協力してもらった新作も配信した。

おうちでアリオスで、特に注目を集めたのは昨年6月、東京で活動する劇団「ロロ」との共同企画「オンライン演劇部『家で劇場を考える』」。同4月のロロの公演は延期となったが、ウェブ会議ツール「Zoom(ズーム)」を使用したオンラインでの演劇づくりに挑戦し、演劇の稽古から本番までを生配信した。

ただ文化芸術は生の鑑賞が何より。いわきアリオスでは、主催者・来場者いずれにも感染症対策の徹底を求めることで、安心・安全な運営に努めている。ロロも振替公演がかない、2月27、28日に「四角い2つのさみしい窓」が披露される。三浦さんは朗読劇「逃げるは恥だが役に立つ」の演出や、NHKドラマ「腐女子、うっかりゲイに告る。」の脚本など多方面で活躍している。世の中が変わっても、舞台の素晴らしさは不変。いまから本番が楽しみだ。

写真は、オンライン演劇部「家で劇場を考える」の様子(クリックで拡大)