2020年12月26日(土)

■<新型コロナ>市医師会 発熱対応医療機関を発表 「まずはかかりつけ医に」

市医師会(木村守和会長)は新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、PCR検査の実施状況や、他院紹介者受け入れなどを示した「発熱等患者対応医療機関一覧」を発表した。発熱などの症状がある患者がスムーズに医療機関を受診できるよう、医師会員の協力を得て作成し、市内の50医療機関を掲載している。

この一覧の活用にあたり、木村会長は発熱などの症状がある場合は、まずかかりつけ医への電話相談を求めた。非公表の医療機関の情報は医療機関同士で共有している。かかりつけ医が診療しない場合は受診先の紹介をしてもらう。

木村会長によると、市内では現在、3病院で感染者の入院を受け入れているという。現時点では逼迫(ひっぱく)した状態ではないが、クラスター(集団感染)などにより、一日10人単位での陽性者が連続すると、受け入れが困難になると予想。かかりつけ医がいない場合は一覧の新患に対応する医療機関に電話相談するか、受診・相談センター=電話0120(567)747=への連絡を呼びかけた。

表は、発熱等患者対応医療機関一覧(クリックで拡大)

■今年も恒例の門松 県警OB いわき3署に寄贈

いわき中央署(柴田泰弘署長)の庁舎入口に、今年も一対の門松がお目見えした。制作したのは、平成23年にいわき東署泉交番勤務で退職した菅野景さん(70)=内郷高野町。菅野さんは復興支援のために何かできることはないかと、震災後の平成23年から門松づくりを始め、これまで10年間、毎年同署といわき東署(金沢均署長)、いわき南署(古関隆一署長)に寄贈し続けている。

松の高さは約180センチほど。菅野さんが自宅近くの裏山から自ら竹を切り、わらの巻き方などもインターネットで独学という。ナンテンや梅の花で飾られ、事件・事故防止、コロナの終息、署員の健康の願いなどが込められた。同署では松の内の期間中は飾る予定で、署員たちは来る年の平穏無事を願い気持ちを引き締め、同署を利用する市民らは心を和ませていた。

写真は、門松を前にする菅野さん(右)と柴田署長(クリックで拡大)

■石井市議 車検切れで物損事故 接触気付かず帰宅

自民党一誠会の石井敏郎市議(67)=8期=が車検切れの車を運転し、物損事故を起こしていたことが25日、関係者への取材で分かった。石井市議は事実関係を認めた上で、「批判は真摯(しんし)に受け止め、議員活動は続けていく。信頼回復に努めていきたい」と議員辞職は否定した。自ら会派の離脱も申し入れたが、慰留されたという。

石井市議によると、23日午後2時すぎ、いわき市小名浜のスーパーマーケット駐車場で、後退で出庫しようとしたところ、後ろ側に停まっていた車と接触した。石井市議は気付かなかったといい、そのまま帰宅したという。けが人はなかった。届け出を受けたいわき東署が目撃証言、防犯カメラから石井市議を特定。同日午後6時ごろ、署員が事情を聞いたところ、11月末で車検が切れていたことが発覚した。

石井市議は「当て逃げと取られても仕方がない。自分が完全に悪い」と述べ、相手側には謝罪を済ませており、保険会社を通じて処理を進めているとした。無車検は道路運送車両法違反に当たり、「議員活動が忙しくて失念していた。必要な処分は受ける」と話している。

市議会は25日午後に報告を受け、同日夕方に臨時の代表者会議を開き、綱紀粛正の徹底が通告された。市議会では状況の進展を踏まえ、対応を検討していく。

■四倉町玉山のイチゴ園 きょうオープン その場で甘味ほおばれる

四倉町玉山の大野水耕生産組合「観光イチゴ園」が26日、今シーズンの営業を開始した。同園ではイチゴを水耕栽培しており、自由にもぎ取り食べられる。栽培している品種は「章姫(あきひめ)」を中心に、「ふくはる香」「紅ほっぺ」「おいCベリー」で、甘味たっぷり新鮮なイチゴを味わえる。

料金は3月末までは中学生以上1600円、小学生1300円、小学生未満と70歳以上が1100円(3歳未満は無料)。4月から5月上旬は、それぞれ200円引いた料金となる。6月上旬まで営業予定。開園時間は午前10時から午後4時。水曜休園(祝日の場合は開園)。詳しくは同園=電話(33)3434=まで。