2020年12月23日(水)

■<新型コロナ>いわき市で新たに2人 市内での陽性者は累計63人に

県は23日、いわき市で22日、新たに新型コロナウイルスの陽性者2人が確認されたと明らかにした。市内での陽性者は累計で63人となった。県によると、1人は40歳代の会社員女性、もう1人は50歳代の会社員男性。

女性は17日にのどの違和感があり、19日には発熱、倦怠感、頭重感を覚えた。21日に県内陽性者の接触者として、検体を採取し、22日に陽性と分かった。軽症で入院済み。同居家族が濃厚接触者に該当する。

男性は18日にのどの違和感や咳、19日には咳、味覚・嗅覚異常があった。21日に検体を採取し、22日に陽性と示された。軽症で入院済み。同居家族と職場関係者が濃厚接触者に当たる。感染経路は現時点で不明。

県内全体としては、23人が陽性。22日までの陽性者累計数は782人で、入院患者(予定を含む)は167人。確保病床数469床に対し、占有率は35・6%で、依然としてステージ3(感染急増)の指標の一つ「確保病床の25%以上」を越えている。

■100年の歴史 常磐・東町青年修養会が記念誌発行

常磐湯本町の東町青年修養会は、発足から現在までの歴史などをまとめた『東町青年修養会100周年記念誌』を発刊した。古くから炭鉱、温泉など恵まれた資源がもたらした産業、観光で発展してきた地域での活動をいわき民報をはじめ、各新聞記事、写真、絵はがき、文献、古地図で紹介するとともにまちの発展に寄与してきた先人たちの偉業を知り、日常生活を営んできた住民らの姿を見ることができる。

東町青年修養会は大正8(1919)年、これまで親睦会的な青年たちの集まりを改め、心身の育成を図る目的で組織された。発会式は同年10月31日、湯本町三函にあった「日本聖公会湯本幼稚園」で行われた。同園はキリスト教の説教所も併設され、同6〜8年の3年間、詩人山村暮鳥が伝道師を務めていた。

これ以来、同会は子種神社の祭礼など伝統行事を継承している。現在は大田原徹会長(48)はじめ会員は8人。主な活動は、年明けの2月6日に常磐湯本町台ノ山の通称「子種山」に参り1年の無事・健康などを願う「山入り」、8月7日には同神社例大祭を執り行い、活動状況をSNSで広く発信している。

100周年記念誌の購入や問い合わせは、こまつざきクリーニング店(常磐湯本町三函)=電話(42)3082=まで。A4判132ページ。限定200部。価格は3千円(税込み)。

写真は、発刊された『東町青年修養会100周年記念誌』(クリックで拡大)

<後世に伝えるために 「湯本温泉歴史資料保存研究会」発足>

『東町青年修養会100周年記念誌』発刊を機に12月、地元の貴重な資料の散在を防ぎ、保存による利活用を目的にした「湯本温泉歴史資料保存研究会」が設立された。同研究会では来年1月から、いわき湯本温泉郷振興協議会の支援を受け、「湯本財産区の歴史に関する文書整理」「湯本温泉に関わる資料の所蔵所有者の調査」「資料の項目別分類」などの活動を行っていく。

会員は次の通り。▽会長=武藤政昭▽事務局長=小野佐内▽会員=石川守江 草野昭男 小井戸英典 菅波晋 佐藤隆一 金子万平 嶋崎剛 佐藤和美 佐波古正彦▽アドバイザー=渡辺文久 佐藤昌宏▽顧問=若松幹雄 大平喜一 千葉伸一郎

■いわき市 傷病手当金支給の対象期間延長 コロナ感染など対象

市は、市国民健康保険、県後期高齢者医療保険の被保険者で、会社などから給与の支払いを受けている住民のうち、新型コロナウイルス感染症に感染した、または発熱などの症状があり感染が疑われ、療養のために働くことができない住民を対象とした傷病手当金の支給対象期間を、12月31日から来年3月31日まで延長する。

支給対象の日数は、療養のために働けなくなった日から起算し、3日を経過した日から就労を予定していた日まで(入院が継続する場合は最長1年6カ月まで)。支給額は「直近の継続した3カ月の給与収入の合計額÷就労日数×3分の2×日数」となる。

問い合わせは、国民健康保険が市国保年金課調査給付係=電話(22)7456、後期高齢者医療保険が同課高齢者医療係=電話(22)7466=まで。