2020年12月22日(火)

■<新型コロナ>いわき市 来年1月の成人式延期 感染状況など考慮で日程検討へ

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、市教委は21日、来年1月10日に市内13会場で予定していた「令和3年市成人式」の延期を発表した。市教委は当初、感染防止対策の観点から、平、小名浜、勿来、常磐、内郷の5地区については午前と午後の2回に分けて式典を行い、記念行事は5分程度に短縮して実施する予定だった。

延期の理由として、県内を含め、感染症の全国的な拡大に歯止めがかからず、県内でも医療提供体制のひっ迫が懸念されている現状を踏まえ、新成人やその家族、市民の感染リスクを配慮した。市教委によると、今後、感染状況などを考慮しながら、開催日時や方式を検討するという。会場や日時などが決まり次第、あらためて公表するとしている。

■久之浜から子どもたちの元気発信 来年1月コンサート

東日本大震災の被災地・久之浜を主舞台とし、来年1月下旬、被災地支援活動「子ども達による元気いっぱい祭り〜僕たち私たちが描く未来への音楽とダンス〜」(いわきフレンズ未来夢プロジェクト実行委員会主催、いわき民報社などの後援)が開かれる。

いわきフレンズは、本市出身で今回の事業を共催する「ダンスカンパニーノマド〜S」を主宰する熊谷乃理子さんが代表を務め、震災を機に、本市出身、もしくはいわきにゆかりのある音楽家、芸術家らで結成。震災翌年の平成24年、旧久之浜公民館で「オルガンでうたおう!オルガンでおどろう!」を催し、音楽とダンスを通して、一日も早い復旧・復興を目指す地区民に元気や笑顔を届けた。

今回のイベントは、県教委の「チャレンジ!子どもがふみだす体験活動応援事業(ふくしまの元気を届ける体験事業)」の採択事業。熊谷代表自身がワークショップの講師や企画段階などから携わる。コロナ禍で表現活動に制限がある中、子どもたちの創造力を生かしたコンサートのほか、芸術や芸能を通じて世代を超えた交流会を行う。

同実行委は19日、久之浜公民館でワークショップなどをスタート。年末年始にかけて、久之浜、平地区で趣旨に賛同した芸術家や音楽家らが一堂に会し、マスクなどの感染防止対策を徹底しながら、「『じゃんがら』のリズムを楽しもう」などの4プログラムを行う。

来年1月23日、事前練習も兼ねたワークショップをへて、翌24日に最終日を迎える。午後2時から、久之浜一小で「わくわくアンサンブルコンサート」を開催。参加者のほか、講師陣を交え、ワークショップで高めた歌やダンスで表現を楽しみながら、芸術や芸能を通した交流の輪をつくる。

写真は、熊谷代表(中)の指導を受けるワークショップの参加者(クリックで拡大)

■いわき友の会 本社に5万円寄託 なこそ授産所へ

日本の女性ジャーナリストの草分けで、教育者の羽仁もと子が創設した雑誌「主婦の友」の愛読者でつくる、いわき友の会(田山洋子会長)は21日、市内外の会員22人の善意金5万円をいわき民報社に寄託した。

同会では、モットーに掲げる「家庭は簡素に社会は豊富に」に添い、地域社会と福祉に役立てたいと願い、寄付活動を続けている。今回4度目で、本来はセール(バザー)の益金を充てていたが、今年はコロナ禍のためにセールを開催できなかったため、『クリスマス献金』として会員から善意金を募ったという。

田山会長とセール係の石垣恵美子さんが同日、平字田町の本社を訪れた。善意金は後ほど、NPO法人なこそ授産所(高村トミ子理事長)に寄付する。

写真は、善意金を寄託した田山会長(左)と石垣さん=21日(クリックで拡大)

■いわきFC・寺村 奈良クラブにレンタル 「成長した姿で帰る」

いわきFCは21日、MF寺村浩平(20)が来年2月1日から1年間の期限付きで、同じ日本フットボールリーグ(JFL)の奈良クラブ(奈良)に移籍すると発表した。寺村は大阪府出身。178センチ、70キロ。ガンバ大阪ジュニアユース、履正社高(大阪)を経て、いわきFCへ入団。これまで通算14試合出場、3得点を挙げた。

寺村は「2年間という短い間でしたが、温かい応援ありがとうございました。支えてくれた方々、応援してくれたサポーターの皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。この恩を忘れずにこれからも努力し、成長した姿でいわきに帰ってきたいと思います」と感謝し、決意を新たにした。寺村は契約により、期限付き移籍期間中は、いわきFCと対戦するすべての公式戦に出場できない。