2020年12月18日(金)

■<新型コロナ>いわき市で新たに男性2人陽性 市内での確認は計55人に

県は18日、いわき市で17日、新型コロナウイルスの陽性者が2人確認されたと明らかにした。いわき市での陽性者は計55人となった。県によると、1人は40歳代の会社員男性。15日に発熱や咽頭(いんとう)痛があり、16日に県内陽性者の接触者として検体を採取。17日にPCR検査の結果、陽性と判明した。軽症ですでに入院している。同居家族が濃厚接触者に当たる。

もう1人は20歳代の会社員男性。8日に咳、10日に発熱と咳があり、11日に医療機関を受診。症状が改善しなかったため、16日に検体を採取し、17日にPCR検査によって陽性と示された。軽症で入院済み。同居家族が濃厚接触者に該当する。なお現時点で陽性者との接触は分かっておらず、感染経路は不明という。

■本市農産物をカレーでPR 首都圏で魅力発信!

いわき産農産物を活用し、安全性や魅力を主に首都圏の消費者らにPRする、市主催の「おうちdeいわきカレー」のアンバサダー就任発表イベントが17日、常磐湯本町の常磐共同ガスのガスワンキッチンスタジオ「ステラ」で開かれた。就任したアンバサダーは女性3人で今後、送られたいわき産の「いわきライキ」、トマト、ブルーベリーなどを使い、オリジナルカレーを調理し、SNSやインスタグラムなどを通じ、広く発信していく。

アンバサダーは、10月27日〜11月30日の期間、オーデションサイトに応募した170人の中から、1〜3次選考を経て選ばれた、食育インストラクター岸野りかさん(26)=栃木県、女優愛川りなさん(23)=東京都、私立中・高家庭科非常勤講師須賀ひかりさん(47)=同。

発表会では、西丸巧市農林水産部農業振興課長が概要を説明をし、清水市長が岸野、愛川、須賀さんに任命書を手渡した。3人は「おいしい野菜、果物の産地であるいわきを発信したい」「家族などの食事にカレーを作り、いわきの良さをアピールしたい」と抱負を語った。続いて、カレー監修シェフを務める、高城直弥さん(40)=東京・リゾットカレースタンダードオーナーシェフ=がトマト、長ネギなどを使ったキーマーカレーを調理した。

市では、高城さんの調理デモンストレーション、アンバサダーのカレー紹介などを市公式ホームページで公開するほか、いわき産野菜、カレーレシピ、モニタリング検査などを紹介する冊子3000部を発行。市内の公共施設に設置したほか、首都圏の三省堂書店各店に配布していく。

写真は、アンバサダーに就任した岸野、愛川、須賀さん(左から)=17日(クリックで拡大)

■折戸出身・エナひろしさん 地元のお年寄りを前に熱唱

今年5月にクラウンレコードからデビューした、折戸出身の歌手エナひろしさん(本名・吉田浩)を特別ゲストに招いたミニ歌謡ショーが17日、中之作区民館で開かれ、地元のお年寄りたちが楽しいひとときを過ごした。

中之作の住民たちの親ぼく会「港中之作仲良し会」(金成歌子会長)の活動の一環で、本来は忘年会を予定していたが、マスクを外しての会食などを控えるため、用意していた弁当などは持ち帰ることに。エナさんは普段、コンサート会場などに足を運ぶのが困難なお年寄りのため、自慢の歌声で少しでも気晴らししてもらおうと、ショーを快諾したという。

当日は地元出身の歌手をひと目見ようと、70歳以上のお年寄り20人が会場に訪れた。エナさんはデビュー曲「男の雨酒場」でオープニング。ショーは2部制で行われ、「昔の港町の隆盛を再び」と願い、本名名義で作詞した「大漁さんま船」など9曲披露した。会場に訪れたお年寄りたちはエナさんの歌声に酔いしれ、温かい拍手を送っていた。このほか、来場者全員にエナさんのデビューCD がプレゼントされた。

写真は、お年寄りの前で美声を響かせるエナさん=17日(クリックで拡大)

■青木稔氏 県議会副議長に選ばれる 前任者の辞職受けて

いわき市選挙区選出の県議・青木稔氏=自民・9期、中央台飯野=が17日、県議会副議長に選ばれた。前任の長尾トモ子氏=同・5期=が、自らの選挙区である郡山市の市議全員に副議長就任のあいさつとして、ボールペンを贈っていたことが明らかとなり、17日の県議会12月定例会の最終日で副議長の辞職が認められた。公職選挙法では自身の選挙区内の住民に寄付する行為を禁止しており、県選管が違法の恐れを指摘していた。

青木氏は平出身。法政大経済学部卒。市議3期を経て、平成元年2月に県議に初当選。平成25年11月から2年間、副議長を務めている。75歳。