2020年12月17日(木)

■<新型コロナ>いわき市で新たに男女2人陽性 市内での確認は計53人に

県は17日、いわき市で新型コロナウイルスの陽性者が、新たに2人確認されたと明らかにした。いわき市での陽性者は計53人となった。県によると、1人は50歳代の会社員男性、もう1人は30歳代の会社員女性。市によると、いずれも13日に陽性と分かった30歳代の会社員女性の接触者。

男性は15日に接触者として、検体を採取し、16日に陽性と判明した。症状はなく、すでに入院している。同居家族が濃厚接触者に当たる。女性は12日にのどの違和感、13日に発熱、鼻水、咽頭(いんとう)痛、下痢、14日に鼻水、咳があった。15日に検体を採取し、16日に陽性と示された。軽症で入院済み。濃厚接触者は同居家族。

■地域を明るく 小川郷駅に恒例の門松お目見え

住民有志でつくる「小川郷(おがわさと)の会」(草野充宏会長)によって、JR磐越東線の小川郷駅に、恒例の正月用門松が設置されている。無人駅の小川郷駅を明るくし、地域の青少年育成に貢献する目的で毎年行われている。今年は従来、同会で行ってきた同駅利用者らの目を楽しませるイルミネーション飾りは、小川町商工会青年部のメンバーが協力するなど、小川中のボランティアも含め約30人が作業を進めた。

竹は、近隣の小川諏訪神社敷地内にある竹林から切り出したもので、門松の高さは3・3・7拍子にちなんで、3・37メートルに決められ、同会員が梅、ササを添えながら手際よく形を整えていった。門松、イルミネーション(時間は午後5時〜9時)ともに来年1月10日まで。

写真は、門松の設置作業を行う会員ら(クリックで拡大)

■マルト 小名浜地区で移動スーパー始める 買い物難民救え

マルトグループホールディングス(本社・勿来町窪田十条、安島浩代表取締役社長)は、移動スーパー「とくし丸」事業を小名浜地区で開始した。近くに店がないなど、買い物に行くことが難しい『買い物難民』の課題解消に向けた同社初の取り組みで、今後は平、内郷地区や茨城県日立市でも事業を展開していく予定だ。

移動スーパー「とくし丸」は、徳島県徳島市のとくし丸(新宮歩代表取締役社長)が全国各地の個人事業主やスーパーと提携したサービスで、約400品目、1200個に及ぶ豊富な生活雑貨や食料品を詰め込んだ、大型冷蔵庫搭載の専用軽トラックが訪問販売する。

マルトでは超高齢化社会を背景に、地域高齢者の見守り、防犯の貢献を期して事業展開を決定した。需要を考慮して、小名浜地区を対象に、とくし丸本部と連携を取りつつ、スタッフが約3週間にわたり6千世帯ほどをリサーチ。実際に訪問販売を行う「販売パートナー」として、個人事業主の江尻順一さん(48)=渡辺町=と契約を結び、販売する商品リストを作成するなど準備を進めてきた。

移動販売車「とくし丸第一号車」の出発式は15日、小名浜地区の販売拠点となるマルトSC君ケ塚店で開かれた。安島社長は「間もなく東日本大震災から10年が経過しようとしている。今後も地域のライフラインを守ることを使命に活動していきたい」と意気込みを語った。

とくし丸は月〜土曜日の午前10時から午後5時まで運行。月、木曜日は「小名浜・大原コース」、火、金曜日は「下川・芳浜コース」、水、土曜日は「泉・滝尻コース」に向かい、要望のあった住宅前で訪問販売を展開する。

写真は、移動販売を体験する小名浜地区の住民たち(クリックで拡大)

■小川町の母親暴行死事件 傷害致死罪で息子起訴 地検郡山支部

いわき市小川町の自宅で、80歳代の母親を竹刀でたたくなどの暴行を加え死亡させた事件で、地検郡山支部は16日、同町上小川字高崎、無職男(59)を傷害致死の罪で起訴した。裁判員裁判で審理される。

起訴状などによると、男は11月24日午前6時ごろ、自宅1階の寝室で母親の背中を竹刀で2回たたき、頬を数回平手打ちするなどの暴行を加え、あばら骨を折る大けがを負わせるなどし、同日夕方、右緊張性気胸で死亡させたとされる。男は暴行容疑で逮捕されていたが、地検は遺体の状況などから傷害致死罪に切り替えて起訴した。