2020年11月28日(土)

■<新型コロナ>いわき市で新たに1人 宮城県から仕事で来市の会社員 計46人に

県は28日、いわき市で27日、宮城県から仕事で来市していた20歳代の会社員男性が、新型コロナウイルスの陽性と分かったと明らかにした。いわき市の陽性者は計46人となった。県の担当者が28日午後、福島市の県庁で記者会見を行い、経緯などを説明した。

県によると、男性は24日にけん怠感や関節痛、頭痛、悪寒があった。25日から市内に滞在し、仕事をしていたが、発熱やけん怠感、関節痛あり。26日には頭痛、咽(いん)頭痛が生じ、仕事を休んで医療機関を受診。27日にPCR検査の結果、陽性と判明した。軽症ですでに入院済み。感染経路は不明という。濃厚接触者については調査している。

■磐城農業高 和牛甲子園に初出場 愛情そそぐ毎日

和牛を肥育する農業高校の生徒“高校牛児”たちによる全国大会「第4回和牛甲子園」(JA全農主催)が来年1月15日、オンラインで開催され、磐城農業高(五ノ井平吉校長)が初出場する。今大会は新型コロナウイルス感染症の影響でリモートによる実施となるが、19県33校から44頭の和牛がエントリー。食品流通科の1、2年生が肥育した雌の和牛を出品する。

同高は主に和牛の繁殖を手がけてきたが、4年前から肥育にも力を入れるようになり、昨年11月の文化祭に出品した和牛はA5ランクに認められるほど。今回は新たな目標として、“高校牛児”あこがれの和牛甲子園に挑むことを決めた。大会では、事前に各校ごとに収録したプレゼンテーション動画を通じ、日ごろの和牛肥育の取り組みを発表。日々の飼養管理の創意工夫や枝肉の品質などが審査されるという。

同校が出品するのは、食品流通科の1、2年生5人が中心となって育て上げた「しげき215号」。雌の和牛で、月齢30カ月。体重は約650キロほどだ。特に長く世話を続けてきた2年生2人にとって、和牛甲子園への出場は感慨深い。

鈴木千世さん(16)は「放課後も欠かさず見続けてきました。(和牛の)性格は気分屋なんです」といとおしそうに和牛を見つめ、渡部星空さん(17)は「水の入れ物をきれいにし、ストレスがかからないようケアしてきました」と振り返りつつ、全国での好成績を狙う。大会当日はウェブ会議システム「Zoom(ズーム)」で、同高と都内の会場を結び、審査結果を見守る。食を支える思いを胸に、彼女たちは「しげき215号」に愛情を注いでいる。

写真は、和牛甲子園に出品する和牛「しげき215号」(右)に愛情を注いできた生徒(クリックで拡大)

■いわきFC あす運命のJFL最終戦 奇跡のJ3昇格なるか

日本フットボールリーグ(JFL)で6位のいわきFCは29日、宮崎県の宮崎総合運動公園ひなた陸上競技場で、J3昇格を決めたばかりのテゲバジャーロ宮崎(宮崎)と最終節で激突。奇跡のJ3昇格に向けた戦いに挑む。

いわきFCは今季これまで14試合を行い、6勝5敗3引き分け。17日に行われたJリーグの入会審査では、リーグ戦の最終順位が4位以内であることなどの条件付きでJ3昇格の承認を得たが、前節でともにJ3昇格を狙うヴィアティン三重(三重)に手痛い引き分け。勢いに乗りなんとしても勝ち点を稼ぎ、有終の美を飾りたい。悲願のJ3昇格をかけた決戦は午後1時に幕を開ける。

<いわきアリオスでパブリックビューイング 宮崎に気持ち届けよう>

いわき芸術文化交流館「アリオス」では29日午後1時から(開場は正午)、最終節のパブリックビューイングを、同館別館1階の音楽小ホールで開催する。入場無料。アリオス、いわきスポーツクラブ主催、まちポレいわき協力。悲願のJ3昇格がかかる重要な試合だが、アウェー戦で応援できる市民が限られ、市内に大人数で応援できる会場がないことから、試験的に開催を決めたという。

入場は先着順で、定員100人。問い合わせはアリオスチケットセンター=電話(22)5800=まで。

■小名浜港に巨大ツリーが登場 「映える」と人気に

小名浜港1、2号ふ頭間の親水空間「アクアマリンパーク」に高さ8メートルの巨大ツリーが登場し、写真、インスタ映えすると、若者を中心に注目を集めている。ツリーは小名浜クリスマスマーケット実行委員会が主催し、12月19、20日に開催するフリーマーケット「X’masマーケット2020inアクアマリンパーク」のシンボルとして設けられた。

ふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」のあかりを背景に、アクアマリンブルーに輝くイルミネーションがクリスマスムードを演出。“小名浜らしく”本物のホタテガイなども赤や黄色に彩り、訪れる人たちの目を楽しませている。点灯は午後4時半から9時。12月27日まで。

写真は、小名浜港を彩る巨大なクリスマスツリー=27日(クリックで拡大)