2020年11月24日(火)

■きょうから「年末ジャンボ」販売開始 平一町目の窓口にも夢買い求める行列

1等・前後賞合わせて10億円が当たる年末ジャンボ(第862回全国自治宝くじ)が24日、全国一斉に販売が始まり、「大黒様の宝くじ」で親しまれている平一町目宝くじセンターでは、新型コロナウイルスの感染症対策としてマスクを付けた40人ほどが行列を作り、夢を買い求めた。

今年は客の列や窓口の間隔を空けるなど、感染症の予防対策を万全に。利用客たちは、販売に先立ち行われた、同センターが入るティーワンビルの鈴木久仁夫・平一町目都市開発代表取締役社長をはじめ、関係者ら約20人による神事を見守り、願をかけた。

窓口一番乗りを果たした、山形県金山町の会社員佐藤泰浩さん(40)は「昨夜から並んだ。1等を当てるのみ」と話し、夢を描きながら購入していた。年末ジャンボ宝くじの販売期間は12月25日までで、同31日に抽せんが行われる。

写真は、平一町目宝くじセンターを訪れる購入客=24日(クリックで拡大)

<ら・ら・ミュウでは14年ぶりの高額当せんを祈願>

市観光物産センター「いわき・ら・ら・ミュウ」の宝くじ売り場では、当せん祈願祭が行われ、職員たちが高額当せんを願った。小名浜鎮守諏訪神社の小名川祐輝宮司が神事を執り行い、増子裕昭代表取締役専務をはじめ、出席した職員7人が玉ぐしを奉てん。2等1億円が当せんした平成18年の年末ジャンボ宝くじ以来となる高額当せんを祈った。

■市技能功労者・優良技能者を表彰 18人たたえる

令和2年度市技能功労者・優良技能者表彰式が24日、平字一町目のいわきワシントンホテル椿山荘で開かれた。本年度は電工、調理師など技能功労者11人、鳶工、塗装工などの優良技能者7人が受賞。式では、清水市長が「本市のものづくりの灯を絶やすことなく技術・技能の承継に取り組まれ、若い世代の技術・技能人財の育成になお一層、尽力してほしい」と式辞を述べ、受賞者一人ひとりに賞状と記念品を手渡した。

来賓祝辞に続き、受賞者を代表し、自動車整備士の道を58年歩んできたミサキモータース代表取締役の松本光正さん(76)が「この受賞を励みとし、私たちが受け継いだ技能・技術を後世に引き継げるよう、後進の指導育成に尽力し、地域産業の発展に貢献できるよう精進していきたい」と謝辞を述べた。本年度の受賞者は次の通り。

【技能功労者】▽阿部孝行(70)=好間町、阿部電気工業所代表取締役・電工49年▽伊藤英治(55)=常磐上湯長谷町、ホテル美里・調理師40年▽川田政雄(57)=小名浜、川田冷凍サービス代表取締役・冷凍空気調和機器施工32年▽斉藤一(59)=洋向台一丁目、斉藤タイル店代表取締役・タイル工40年▽助川伸一(68)=小名浜中町境、理容スケガワ代表・理容師53年▽鈴木好美(81)=遠野町上遠野、磐城鈴木畳店代表・畳工67年▽高橋幸一(72)=平泉崎、高橋設備工業所代表取締役・配管工48年▽樋田章(80)=江名、山口鳶工業職長・鳶工37年▽星敦郎(59)=錦町、星石材店社長・石材加工30年▽松本光正(76)=平、ミサキモータース代表取締役・自動車整備士58年▽吉田広善(74)=小名浜、久工業所工事部長・配管工55年

【優良技能者】▽荒川克伯(52)=平北白土、平鳶工業工事職長・鳶工33年▽佐藤幸雄(52)=平上荒川、オーテック代表取締役・電工26年▽庄司紀広(48)=平成二丁目、福島塗装工業・塗装工24年▽高木清隆(46)= 内郷、ヘアータカギジャドール・理容師20年▽津田秀稲(46)=常磐、三共設備主任技師・配管工23年▽森孝雄(51)=佐糠町、森石材代表取締役・石材加工31年▽吉田吉孝(54)=内郷、吉田畳店・畳工28年

写真は、本年度の優良技能者、技能功労者ら=24日(クリックで拡大)

■中釡戸のシダレモミジ見ごろ 今年は2本とも赤く染まる

昭和12(1937)年に国の天然記念物に指定され、渡辺町の名所として長年親しまれているイロハカエデ「中釡戸のシダレモミジ」が見ごろを迎え、赤々と色づいた姿は多くの市民の注目を集めている。中釡戸のシダレモミジは最大で樹高6・8メートル、胸高幹回り3・5メートルを誇る2 本の大樹で、ねじり曲がって大きく傘状に広がる独特の樹幹は、植物生物学上でも貴重とされている。

かつては会津の戦に敗れて、いわきに流れ着いたとされる「若松家」が単独で代々管理を続け、現在は若松家の子孫と地域住民が共同で管理に努めている。近年は地球温暖化などの影響で、片方が染まらない年もあるが、今年は2本とも赤く染まり、紅葉を一目見ようと市内各地から市民が訪れている。

写真は、2本とも赤く染まったシダレモミジ(クリックで拡大)

■いわきFC 自力昇格消滅も 守護神・坂田が猛攻防ぐ

日本フットボールリーグ(JFL)の第29節。ホーム最終戦となるいわきFCはいわきグリーンフィールドで22日、ヴィアティン三重(三重)を迎え撃ったが、1―1で試合終了のホイッスル。この結果、自力でのJ3昇格は消滅した。29日の最終戦の相手は、J3昇格を決めたテゲバジャーロ宮崎(宮崎)。いわきFCは敵地、宮崎県の宮崎県総合運動公園陸上競技場に乗り込む。キックオフは午後1時。

悲願のJ3昇格への壁が、厚く高く立ちはだかった。第27、28節と連勝し、着実に勝ち点を積み上げ、勢いそのまま連勝を3に伸ばし、一気に王手をかけるはずだった。いわきと三重、互いに昇格までの条件は同じ。直接のライバルとの戦いはまさに死闘となり、相手攻撃陣が幾度もゴールに迫った。後半は序盤から優位に進めたが、カウンター攻撃に苦しむなど、終わってみれば三重のシュート本数は、いわきFCを上回る12本。

窮地を救ったGK坂田大樹(26)は「厳しい試合になるとわかっていた。早々から後ろ向きなプレーになってしまい、失点は悔しいものとなったが、そのあとは声をかけ合って集中できた」と振り返った。自力昇格はついえたが、“水色の守護神”は「最終節、しっかり勝って皆さんに元気を与えたい」と前を向き、遠く離れた宮崎の地での活躍を誓った。

写真は、最少失点で抑えた坂田=22日(クリックで拡大)