2020年11月23日(月)=休刊日

■福島高専 全国ロボコンに8年連続17回目の出場 音楽と光で人を楽しませる

福島高専の分子生物学愛好会は、オンライン開催された「第33回アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト2020東北地区大会」で最優秀賞に輝き、29日にオンライン開催される全国大会の出場を決めた。コロナ禍、暮らしを豊かに、人々を幸せにできるアイデアを込めたロボットパフォーマンスを自宅や学校から発信する「新たなロボコン」で、学生たちは音楽と光で人々を楽しませるロボット「鈴音(すずね)」とともに全国での活躍を誓う。

今大会は新型コロナウイルス感染症の拡大防止を配慮し、会場に集まらずにロボットのパフォーマンスを披露。多くの学校で活動が制限され、環境が平等でないことを配慮し、競技課題は「だれかをハッピーにするロボットを作ってキラリ輝くパフォーマンスを自慢しちゃおうコンテスト」(略称・はぴ☆ロボ自慢)に。

東北大会は17チームが出場し、福島高専は3チームがエントリー。このうち電気電子システム工学科4年の鈴木碧さん(19)と、化学・バイオ工学科3年の鈴木菜緒さん(18)のCチームが開発したロボット「鈴音」が頂点に輝いた。

鈴音は、自動ロボット4台での無接触ハンドベル演奏と、音に反応してLEDが点灯する自動疑似玉乗りロボットで構成し、大会では「きらきら星」と「ふるさと」を演奏。玉乗りロボットのツリーは電池を使わず、太陽電池パネルから赤外線で電源を供給し輝く仕組みになっている。

同校の全国出場は8年連続17回目で、鈴木碧さんは「ロボコン経験がなく、あまり間に合っていない中での挑戦となるが、時間をかけてしっかり調整していきたい」と話し、鈴木菜緒さんは「(コロナで)人と会っていけない制約の中、音のつながりで皆さんに『ハッピー』を届けられたら。さらに技術向上に努めたい」と意気込んでいる。

写真は、「鈴音」を前にする鈴木碧さん(右)と鈴木菜緒さん(クリックで拡大)