2020年11月20日(金)

■<新型コロナ>いわき市で新たに男女3人 市内では計45人に

県は20日、いわき市で19日、男女3人が新型コロナウイルスの陽性と判明したと明らかにした。いわき市では計45人の確認となった。県の担当者が20日午後、福島市の県庁で記者会見をし、感染の状況などを説明した。

県によると、1人目は80歳代の無職男性。17日に陽性となった、いわき市の50歳代の会社員男性の濃厚接触者で、18日夕方から発熱があった。19日にPCR検査によって陽性と示された。軽症で入院済み。同居家族が濃厚接触者に当たるという。

2人目は30歳代の会社員女性。16日に発熱やけん怠感、関節痛が生じ、17日には発熱、咽頭痛があった。この日に陽性となった、いわき市の50歳代の会社員女性の濃厚接触者と分かり、19日にPCR検査で陽性となった。軽症で入院済み。同居家族を濃厚接触者として把握している。

3人目は50歳代の無職女性。17日に陽性となった、伊達郡桑折町の40歳代の無職女性の濃厚接触者として、19日にPCR検査で陽性と明らかとなった。症状なし。すでに入院している。同居家族が濃厚接触者とされる。

■平・並木通り再開発 新たな協定 来年度以降に解体へ

JRいわき駅前の平・並木通りの再開発計画を進める「いわき駅並木通り地区市街地再開発組合」(理事長・野沢達也いわき民報社代表取締役社長)は19日、昨今の経済情勢などを踏まえた実現性の高い計画の見直しに伴い、分譲販売を行う参加組合員として、分譲マンションや商業施設開発などに実績のある「日本エスコン」(本社・東京都港区)と組合参加変更基本協定を結んだ。本事業に参画してきた「フージャースコーポレーション」(本社・同千代田区)と共同で事業に参画する。

同組合では計画の見直しに併せ、両社の知見やノウハウをいかし、今後の保留床の円滑な処分、その後の分譲販売強化を図るために、今回の協定を結んだ。基本コンセプトに掲げる「まちなかでの多世代の居住・中心市街地における賑わいの創出」を維持しながら、いわき駅前の魅力あるまちづくりを進める。

締結式は同日夜、市生涯学習プラザで開かれた第9回臨時総会の席上、両社が新たな参加組合員として、本事業に参画することが決まった後に実施。野沢理事長は「外部からいわきの良さ、並木通りの良さを見出してもらい、良いまちづくりをしていきたい」と述べた。

市によると、事業区画は11ヘクタール。「街区1」にあたる商業・業務・サービス棟は4階建て、「街区2」の一般・シニア向け分譲マンションは21階建て(217戸)となり、両棟を合わせた延べ床面積は約3万平方メートルとなる。沿道にはプロムナード、市民の憩いの場となる広場を2カ所に整備。「街区2」の北側に、乗用車364台・自転車661台収容可能な5階建ての立体駐車場・駐輪場を設ける予定だ。

同組合では年内中に個人・法人など地権者16人の「権利返還計画」を作成・申請を行う考え。県の認可をへて、土地・建物の明け渡し決定後、来年度以降、解体工事に着手し、令和4年度末の完工を目指す。

写真は、新たな協定締結に臨んだ野沢理事長(中央)ら=19日(クリックで拡大)

■サンシャインマラソン オンラインでの代替イベント開催

新型コロナウイルスの影響で、来年2月28日に予定していた「第12回いわきサンシャインマラソン」が中止となったことを受け、同マラソン実行委員会は12月24日から、代替イベント「オンラインいわきサンシャインマラソン2020」を開く。来年1月6日まで。

定員は2千人( 先着順)、参加費は2千円(税込み)。参加希望者はインターネットサイト「RUNNET」から申し込む(12月13日まで)。国内在住で、スマートフォンにランニングアプリ「TATTA」をダウンロードしていることが条件となる。コースは自由で、複数回に分けて走ることも可。

参加賞として、市特産品の「炊き込みご飯」「トマト」「いわき麺」「酒・しそ巻き」「フラ」の各セットがそれぞれ400人(先着順)に贈られるほか、WEB記録証が交付される。併せて、期間中の合計走行距離が42・195キロ以上達成者から抽選で100人に市特産品の「常磐もの」「デザート」「ワイン」の各セット(1万円相当)を贈呈。このほか、スポンサー賞も用意している。

「オンラインいわきサンシャインマラソン2020」の開催に合わせ、同実行委は参加者から5人程度のPRランナーを募り、ランニングチームによる広報活動を展開する。対象は次回開催のいわきサンシャインマラソンのフルマラソン部門にエントリーする20歳以上40歳未満のランナー。希望者はオンラインマラソンのエントリー時に申し込む。

月1回程度、市内で合同ランニングを行う。各自のトレーニング状況などは同実行委のホームページ、公式SNS(会員制交流サイト)、各自のツイッターやインスタグラムなどで発信する。特典として、PRランニングチーム限定のウエアを支給。次年度のいわきサンシャインマラソンの出走権が得られる。このほか、提携ハーフマラソンの出走権も予定している。

<国内初の試み ARで大会の雰囲気味わおう>

いわきサンシャインマラソンを疑似体験してもらおうと、同マラソン実行委員会は12月24日から、AR(拡張現実)を活用した国内初の試みとなる代替イベント「オンラインマラソンだけじゃ物足りない!日本初!?ARマラソン」をスタートする。

実際のいわきサンシャインマラソンのコース上に、QRコード入りの看板を設置。スマートフォンなどで読み取り、カメラ機能で撮影すると、大会当日の雰囲気を模した写真がAR撮影できる。撮影ポイントはフルマラソンのスタート地点のいわき陸上競技場前、江名港、マリンタワー、ゴール地点の小名浜アクアマリンパーク内の2カ所の計5カ所。参加費は無料で、来年12月31日まで参加できる。