2020年11月11日(水)

■内郷一中 コロナ禍でも生徒主体で修学旅行 福島の魅力再発見する機会に

新型コロナウイルス感染防止対策を徹底しながら、中学校生活の思い出の一ページを刻もうと、内郷一中(吉田信治校長)は9、10の両日、日帰りと宿泊を自由に選択でき、県内の観光地を巡る同校独自の修学旅行を行った。プランは、修学旅行実行委員の生徒自らが企画や計画を練り、教員と相談しながら、クラスごとに行き先などを選択。参加した3年生約140人は福島の魅力を再発見しながら、仲間と楽しいひとときを過ごした。

同校は当初、4月に都内へ2泊3日の修学旅行を計画していたが、コロナ禍により断念。同実行委委員長の木村心治さん(15)が中心となり、7月ごろから、3年生にアンケート調査を実施。行き先や宿泊日数などを決め、再び計画を練り直した。日程を1泊2日に短縮。延期開催を予定していた9月から11月に日程を再度延期し、当初の予定から約7カ月遅れでの実施を決めた。

日帰りと宿泊を選択できるようにし、医療施設が点在する内郷地区の土地柄を踏まえ、家族に医療関係者や高齢者らがいる生徒らも考慮し、県外での宿泊を控えることを決めた。スパリゾートハワイアンズを運営する常磐興産が趣旨に賛同。同社の教育旅行用ガイドラインに則り、宿泊希望の生徒は入館時の健康チェック、手指消毒などを徹底し、モノリスタワーで受け入れた。

初日はクラス別に行動し、県内の観光名所や施設などを見学。野口英世記念館(猪苗代町)、東日本大震災・原子力災害伝承館(双葉町)などを巡り、佐川だるま製造所(白河市)、四季の里工芸館(福島市)などで体験学習に取り組んだ。一夜明け、スパリゾートハワイアンズで自由時間に入ると、“常夏の楽園”が誇るウオータースライダーやプール遊びなどを満喫した。

写真は、スパリゾートハワイアンズでの自由時間を楽しむ生徒たち=10日(クリックで拡大)

■本紙連載の冨田さん アートスペース泉で個展

毎月第1月曜日に、本紙中面で「いのちを描く―ボタニカルアートの世界―」を連載している泉町の画家冨田武子さん(82)の個展「冨田武子ボタニカルアート展」が24日まで、泉町二丁目のアートスペース泉で開かれている。

冨田さんは東京出身で、武蔵野美術学校本科西洋画科(現・武蔵野美大油絵学科)を卒業後、いまの桶売中を手始めに、約36年間教べんをふるう中で画業に勤しみ、現在はNHK文化センター、公民館の絵画サークルで講師も務めている。新世紀美術協会会員、いわき美術協会顧問。

同ギャラリーでは2年に一度個展を開いており、今回は植物、花などを緻密に描いたボタニカルアートを出展。本紙で掲載した作品を中心に「ヤエザクラ」「セントボーリア」「ビワ」などの草花のほか、「トンビマイタケ」「コウタケ」や、今年泉町で発生した「オオシロカラカサタケ」など、いわきキノコ同好会会長の顔も持つ冨田さん秘蔵のキノコ作品を計30個展示している。

冨田さんは「キノコは食べられないものも含めて、懸命に生きている。その美しさや生命力を感じ取ってもらいたい」と来場を呼び掛けている。開館時間は午前10時半から午後5時(最終日午後4時)で、木曜日は休廊日。また日曜日には冨田さんが在廊している。問い合わせは、アートスペース泉=電話(56)9101=まで。

写真は、草花やキノコのボタニカルアートを手掛けた冨田さん(クリックで拡大)

■いわき間税会 ネモトビル本社壁面に懸垂幕掲げる

令和2年度「税を考える週間」(11〜17日)を前に、いわき間税会(江尻次郎会長)は10日、広報活動の一環として、JRいわき駅前・ネモトビル本社壁面に懸垂幕を掲示した。懸垂幕は横1メートル・縦12メートルで、「税についてちょっと考えてみよう!『税を考える週間』」と記されている。

掲示には、いわき間税会の佐藤国一名誉会長、江尻会長、山ア節子常任理事女性部長、蛭田房子副会長、いわき税務署の佐藤隆資署長、佐藤一弘副署長、松浦幸生法人課税第1部門統括国税調査官が立ちあった。通行する市民は、ビル壁面に掲げられた懸垂幕を目にしながら、納税の大切さを再認識していた。掲示は17日まで。

写真は、ビル壁面に掲示された懸垂幕と関係者=10日(クリックで拡大)

■16日まで「心画会」の作品展 文化センター

絵画サークル「心画会」(吉田勉子会長)の第45回作品展が10日から、市文化センター5階大展示室で開かれている。会場には、吉田会長の「斐伊川」「奥出雲」はじめ、会員15人による「白水阿弥陀堂秋景」「マンサクの道」「水連」「春を待つ」など静物、人物、風景を題材にした油彩、水彩、パステル画約80点が展示され、来場者の目を引いている。

会期は16日まで(15日休館)。時間は午前10時〜午後5時(16日は午後3時)。出品者は次の通り。遠藤幹子 大塚多嘉子 堅田茂子 久家浩子 草野裕子 国井和子 斎藤信昭 桜山潤子 高橋良子 瀧本よし子 田中隆 松沢哲也 矢内昭二 吉田博道 吉田勉子

写真は、作品を鑑賞する来場者=10日(クリックで拡大)