2020年11月6日(金)

■来年初夏にフラガールのアニメ映画公開へ 主演声優は福原遥さん

いわき市を舞台に、スパリゾートハワイアンズのフラガールを目指して、奮闘する少女と仲間を描いたオリジナルアニメ映画「フラ・フラダンス」が、来年初夏に上映されることが5日に発表された。主人公は、大手アニメーション製作会社「バンダイナムコピクチャーズ」(本社・東京都練馬区)が昨年10月、本市に製作スタジオを開設したのを機に誕生した“市観光応援キャラクター”の「夏凪日羽(なつなぎ・ひわ)」。声優は歌手、女優としても活躍する福原遥さんが務め、作品のディザービジュアルが同日、YouTube(ユーチューブ)で配信となった。

映画の製作・上映は、フジテレビが、配給会社のアニプレックス、イオンエンターテイメントなどと立ち上げた復興支援プロジェクト「ずっとおうえん。プロジェクト2011+10…」の一環で、東日本大震災から10年の節目となる来年、福島、岩手、宮城の被災3県を舞台としたオリジナルアニメ3本を提供する。

製作サイドでは、作品を通じて被災地の魅力を発信することで、観光資源などに生かされ、長期的視野での支援となることを期待している。本県の作品テーマはフラガール。内容はフラガールだった姉の後を追う19歳の夏凪日羽と、仲間たちの成長を描いた青春群像劇となり、劇中の3Dで描かれるダンスシーンは、現役フラガールがモーションキャプチャーで収録したものを使用するなど、スパリゾートハワイアンズの全面協力を得て製作が進められている。

総監督は人気アニメ「鋼の錬金術師」「劇場版機動戦士ガンダム00」などで監督を務めた水島精二さん、脚本は平成26、29年に「東京アニメアワードアニメオブザイヤー」部門でオリジナル原作・脚本賞を受賞した吉田玲子さん、キャラクターデザインは「アイカツ!」を担当したやぐちひろこさんが務めるなど、国内トップクラスの製作陣が携わる。

公式ウェブサイトは<こちら>。

イラストは、映画「フラ・フラダンス」のディザービジュアル=(C)BNP,FUJITV/おしゃれサロンなつなぎ(クリックで拡大)

■「常磐もの」の魅力知ろう いわき総合図書館で企画展

いわき総合図書館(柳内博明館長)は、地元の魚や水産加工品の「常磐もの」についての理解を深める展示「常磐ものってなんだ?」を、同館5階の企画展示コーナーで開催している。展示は、食生活の変化や東日本大震災による原発事故の風評被害から魚介類の消費量が減少する中、市の魚食を推進し、さらなる市水産業の発展を目的とした市魚食推進に関する条例の普及活動の一環として、市民に「常磐もの」の理解を深めてもらおうと開始した。

いわきを代表する水産品でありながらあまり知られていない「すり身」に着目して、いわきの食材やすり身の魅力を推進する「みみみプロジェクト」(事務局・上野台豊商店)と、いわき七浜の海岸を擬人化した市非公式キャラクターで、魚食関連の情報発信を行っているいわき七浜イケメンプロジェクトがコラボした。

七浜イケメンのキャラクターたちが寒流と暖流が交わる豊かな漁場、沿岸漁業の現状、試験操業とは、沖合漁業の現状、美味しいままに届けるための設備や技術、常磐ものの商品一覧などといった内容を分かりやすく説明した紙芝居などが展示されている。来年5月30日まで(休館日は30日、12月28日、1月1、25日、2月9、22日、3月29日、4月26日)。展示時間は午前10時〜午後9時(日・祝日は同6時まで)。

写真は、開催中の企画展示「常磐ものってなんだ?」(クリックで拡大)

■来夏の高校野球県大会 いわきGSメインに 有観客で開催準備へ

県高野連は5日、福島市で理事会を開き、2021(令和3)年度の大会日程案を発表した。第103回全国高校野球選手権福島大会は来年7月7日、いわきグリーンスタジアムをメイン会場に開幕する予定。新型コロナウイルスの感染状況を踏まえながら、有観客での開催で準備を進める方針。来年4月の理事会で正式決定する。

■名物のシクラメン販売開始 磐城農業高 多くの市民買い求める

磐城農業高(五ノ井平吉校長)で名物のシクラメンの販売が始まり、園芸科の生徒たちが愛情込めて育ててきた鉢植えを買い求めようと、連日、多くの市民が訪れている。生産から販売の流れを学習する総合実習の一環として、草花温室には昨年11月から栽培してきたピンク、紫、白、赤などさまざまな色のシクラメンの5、6号の鉢植えがずらりと並んでいる。

シクラメンは平日は午前10時から正午、午後は1時から3時まで販売中。問い合わせは、同校=電話(63)3310=へ。