2020年10月30日(金)

■1日から平商生が企画の食パン「ピリナ」販売 市・マルト・山崎製パンの協力

平商業高の生徒が企画・開発に携わり市、マルト商事、山崎製パンの協力のもと、いわき産コシヒカリ「Iwaki Laiki(いわきライキ)」の米粉を使用した食パンが商品化された。品名は、ハワイ語で“絆・つながり”を意味する「PILINA(ピリナ)」で11月1日からマルト全37店などで販売される。価格は1斤(6枚)税別148円。同日はマルト高坂、草野、城東、2日には市役所本庁舎1階ロビーで生徒が販売を行う。

商品化に際しては市、マルト商事が結んだ地域活性化包括連携協定に基づき、シティセールスの推進、いわき産農産物の商品開発・販売に関する取り組みをベースに、今年6月に同校、山崎製パンとともに「食パンプロジェクト」を立ち上げた。毎週火曜に、同校課題研究の授業の一環として、3年生19人がプロジェクトにかかわる販売、製造のプロと一緒にマーケティング、パッケージデザイン、品質などについて講義、研究発表、実習など重ね、商品販売の可能性を模索してきた。

完成した食パン「PILINA」は全体に占める穀類の割合のうち、米粉10%が配合され、柔らかな食感、甘味が楽しめるという。生徒が考案したデザインは、南国ハワイを想起する青い海、ハイビスカス、平商フラキャラクター「まはろちゃん」を配し、商品名の由来も記されている。

開発に参加した同校3年の飯高来美、増田成花(流通ビジネス科)さん、高崎佳歩さん(情報システム科)は「工夫した包装デザインを見てほしい」「おいしいので、多くの方に購入してもらいたい」と話している。

写真は、商品化した食パンをPRする飯高、増田、高崎さん(左から=クリックで拡大)

■市医療センターライトアップ 旧病院開設70年など記念

内郷御厩町の市医療センターは29日から、建物正面外壁の一部を使い「健康、長寿、幸福」をイメージする赤、黄、ピンク色のライトアップを実施している。期間は11月4日まで。ライトアップは、同センターの前身「市立総合磐城共立病院」の昭和25年11月1日開設から70年と、敷地内駐車場の一部供用開始セミオープンを記念した。配色は20〜30秒ごとに切り替わり、夜空に柔らかな光彩を放っている。点灯時間は午後6〜9時。

写真は、市医療センターで始まったライトアップ=29日(クリックで拡大)

■勿来・五浦庭園CC 国内男子ゴルフの特別大会開幕 102人が熱戦

国内男子ゴルフのエキシビション大会「ISPS HANDA コロナに喝!! チャリティーレギュラートーナメント」が29日、勿来町の五浦庭園カントリークラブ(CC)=7084ヤード、パー72=で開幕した。31日まで。大会は国際スポーツ振興協会(ISPS)が主催し、日本ゴルフツアー機構(JGTO)が共催している。3日間のトーナメントで争われ、ホストプロのツアー通算14勝・谷原秀人や、永久シード保持者の片山晋呉ら102人が挑んでいる。

新型コロナウイルス感染症の影響で、国内ツアーが中止に追い込まれている中、選手に出場機会を与えようと、賞金総額5300万円(優勝賞金1000万円)のエキシビション大会が設定された。また賞金総額のうち、10%を地元医療機関に寄付する。

初日は7アンダーのトップに比嘉一貴、池村寛世、岩本高志の3人が並び、首位と1打差の4位に香妻陣一朗が続いた。片山は2アンダーの21位タイ、谷原は1アンダーの36位タイ。9番パー5と14番パー4でイーグルを奪った岩本は、「今日はラッキーだし、調子はよくないので、そんなに期待していない」と謙そんしつつ、「雰囲気が楽しいからおもしろい」と五浦庭園CCでのプレーに笑顔をみせた。

入場無料。ギャラリー席は設けていないため、プレーの邪魔にならないよう、観戦エリアでは各自マナーを守ること。ギャラリー駐車場は錦町原田のクレハ所有地、勿来海水浴場(31日のみ)。このほか、JR勿来駅から、五浦庭園CCとの間でシャトルバスを運行している。詳しくは、国際スポーツ振興協会<こちら>まで。

写真は、1日2イーグルでトップタイに立った岩本(大会提供)=29日(クリックで拡大)

■鮫川河口で発見 熱帯域生息のガザミか アクアマリン推測

ふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」に、小名浜大原の会社員小泉竜太さん(24)から「珍しいカニ」として、カニ1匹の届け出があった。同館の調査では、そのカニは「トゲノコギリガザミ」と推測されている。

小泉さんによると、28日朝に趣味の釣りで鮫川河口へ訪れたところ、干潮で干上がってた砂浜に丸まっているカニを発見。第一印象ではモクズガニだと思っていたが、ハサミの大きさや甲羅をつかんだ時の力強さから普通のカニではないと判断し、最初に持ち込んだトビヌケ植田店(佐糠町)の薦めで、同館に持ち込んだ。

トゲノコギリガザミは日本の千葉県以南や西太平洋、紅海など熱帯域で生息し、高級食材としても取り扱われているが、福島県での発見は珍しいという。発見された個体が1匹のため、持ち込まれたか泳いできたのかの判断は難しいが、本県で頻繁に姿を見せるとなると、生態系への影響を及ぼす可能性がある。

写真は、小泉さんから届けられたトゲノコギリガザミとみられるカニ(クリックで拡大)