2020年10月27日(火)

■<新型コロナ>いわき市で新たに20歳代女性が陽性と判明 計34人に

県は27日、いわき市で26日、20歳代女性が新型コロナウイルスの陽性と分かったと明らかにした。県が24日午後2時から、記者会見を実施し、症状や経過について公表した。いわき市では計34人目となる。

県によると、女性は23日に陽性と分かった、いわき市の60歳代男性の濃厚接触者。25日にPCR検査の結果、陰性と示されたが、この日にのどの違和感や発熱(38・0度)が確認され、26日に再びのPCR検査によって陽性と判明した。軽症ですでに入院している。濃厚接触者は同居家族が該当し、市保健所がそのほかの詳細を調べている。

なお女性の同意が得られていないとして、職業および男性との関係は発表しなかった。

■官民一体の応援ファンド かねまんとヤナイコーヒーに

いわきが誇る技術や商品・サービスを次世代に継承する事業者を応援する「『企業・ひと・技』応援ファンド」の第2、第3のプロジェクトが決まった。立ち上げたのは、かまぼこの製造・販売を手掛ける昭和47年創業の老舗かまぼこ屋「かねまん本舗」(本店・平下高久)と、自家焙煎の名店として知られるヤナイコーヒー商会(平中山)。

いわき信用組合(本店・小名浜、江尻次郎理事長)が展開するクラウドファンディング「FAAVO磐城国(ファーボいわきのくに)」を活用した応援ファンドで、市、いわき商工会議所、いわき産学官ネットワークが事業支援を行う。募集期限は両プロジェクトとも12月10日。詳細は、クラウドファンディングのサイト<こちら>まで。

<新たな風を 交流拠点づくり目指して>

かねまん本舗は、専務の遠藤貴司さん(47)が震災後、苦境にさらされた業界、地域、そして店舗に新たな風を吹き込みたいとの一心で発案。観光や60代の客層が多い中、「誰でも気兼ねなく、若い人にも訪れてかまぼこ、高久の魅力を感じてほしい。町の人には公民館とは違うお茶飲み場として利用してほしい」と、店舗の一角をフリースペースとして開放する。

「ゆくゆくは店のシンボルでもある恵比寿や大黒様を生かした催事やカフェのような空間づくりにも挑みたい」と遠藤さん。目標額は50万円で、返礼品は、かまぼこは当然、工場見学や消防団員として震災を経験した遠藤さんの語り部体験などもある。

写真は、かまぼこ屋が始める「場づくり」の支援を呼び掛ける遠藤さん(クリックで拡大)

<小名浜に2号店を開店 最高の一杯提供>

ヤナイコーヒー商会は今年11月、本市が誇る焙煎士のひとり箭内正孝代表の豆を生かし、バリスタとして都内で活躍した娘の箭内さゆりさん(33)と息子の箭内孝さん(29)、孝さんの妻愛美さん(30)による2号店を小名浜南君ケ塚町にオープンさせる。

店名はずばり、「sons(サンズ)」。父の豆を販売するだけではなく、都内で培ったバリスタ技術で最高の一杯をスタンド方式で提供する予定だ。今回は物件の改築、什器の購入費用にあて、目標額は100万円。ドリンクチケットや豆のギフト、店舗内に開設予定のチャレンジショップの出店権などをリターン品として用意する。

写真は、2号店開店に向けて準備を進めているというさゆりさんと孝、愛美さん夫妻(左から=クリックで拡大)

■プロ野球ドラフト BC福島・古長(泉中出身) オリックス育成6位指名

プロ野球の新人選択会議(ドラフト会議)が26日夕、新型コロナウイルス感染症対策のため、オンラインで行われた。本市関連では、BCリーグ福島レッドホープスの古長拓内野手(26)=泉中出身=がオリックスの育成6位で指名された。同球団の日本野球機構(NPB)ドラフト指名は初。

古長は中学まで本市で過ごし、福岡県の強豪・九州国際大付属高、九州共立大に進学。同大を中退し、社会人のNTT東北マークスをへて、平成30年、トライアウト試験が免除される特別合格選手として、独立リーグの福島レッドホープスに入団した。1メートル66と小柄ながら、勝負強い打撃が持ち味だ。

泉北小在学中、学童軟式野球の小名浜少年野球教室に在籍し、6年次は主将を務め、全国スポーツ少年団野球交流大会の準優勝に貢献。同教室からは、オリックスに希望枠で入団し、現一軍投手コーチの小松聖さん(38)、楽天に6位指名され、現在はロッテに在籍する西巻賢二内野手(21)に続き、3人目のNPB入り。現在も監督を務める小和口有久さん(72)は「後輩の励みになる。まずは支配下登録されるよう頑張ってほしい」と激励した。

写真は、古長拓内野手(クリックで拡大)

<東日本国際大 3年連続のプロ輩出はならず>

3年連続のドラフト指名が期待された東日本国際大は佐々木大輔投手(4年・山村学園)、斎田海斗外野手(同・仙台育英)がプロ志望届を提出していたが、指名はなかった。