2020年10月19日(月)

■西村経済再生相が来市 いわき商議所・小野会頭から事業継続支援などの要望受ける

西村康稔経済再生担当相が18日、いわき市を訪れ、いわき商工会議所の小野栄重会頭からコロナ禍での事業、雇用継続の支援などの要望を受けた。会談はラトブ内で行われ、西村氏が「いわきは、復興を支える拠点である。菅内閣のもと地方が新しい時代を作っていくことに応援したい」と述べたあと、小野会頭が「日本経済を託された西村大臣を迎えたことは大きな喜びです。私たちの意見、方針をぜひ、政府の政策に生かしてほしい」と話し、要望書を手渡した。吉野正芳衆院議員、坂本竜太郎県議が同席した。

要望書には、「感染拡大防止と社会経済活動の両立推進」「中小・小規模事業者の持続化およびICT化支援の強化」「地域特性に基づく地方創生の推進」を柱に、新型コロナで疲弊する各事業所のため、現在行われている雇用調整助成金特例措置の延長、小規模事業者持続化補助金などの拡充、デジタル庁の本県移転推進、水素社会実現に向けた支援策などが盛り込まれた。

会談後、小野会頭は「要望に対し、西村大臣は『その通り』とおっしゃった。これを受け、政府から具体的なメッセージを出していただきたいとお願した」などと話した。西村氏は東電福島第一家原発、浪江町の福島水素エネルギー研究フィールドなども視察した。

写真は、小野会頭(左)から要望書を受け取る西村経済再生担当相=18日(クリックで拡大)

■いわきFC ソニー仙台に及ばずも 山口が意地の1点

日本フットボールリーグ(JFL)の第24節が18日、ホームのいわきグリーンフィールドで行われ、いわきFCは昨年リーグ2位の強豪ソニー仙台FC(宮城)を迎え撃つも、1−2で敗れた。0―1で惜敗した前節から2週間。万全の準備で試合に入ったが、JFL優勝経験のあるぶ厚い壁を打ち崩すことはできなかった。(ホームページで速報済み)

0−2で折り返したいわきFCは、後半での巻き返しを狙い果敢に攻め、22分に得たフリーキックでは、キッカーのMF山下優人(24)がゴール右に浮き球のパスを供給。FW鈴木翔大(27)が競り勝ったボールを、MF山口大輝(22)がダイレクトに押し込み1点を返した。勢いを付けたいわきFCは、ミドルシュートを放つなど試合を優位に進めたが、経験豊かな試合巧者の前に決め手を欠いた。

古巣との戦いに、鈴木は「何としても勝ちたかった。前のFW陣が決めきれず力がなかった点は責任を感じているし悔しい」と悔しさをにじませながら、「自分たちが上に行くには自分たちが勝つしかないので、1つ1つ目の前の試合を全力で戦いたい」と前を向いた。

今試合は不安定な守備を整備するために、4―3―3を試した。田村雄三監督は「上手くいったところといかなかったところあるが、選択肢が増えた」と分析。「もっと前へのパワーを出し、得点を取りに行く力をつけていきたい」と、堅守を意識しながらも持ち味でもある攻撃的なサッカーで、勝利をつかみ取りたいと意欲をみせた。

写真は、後半22分、ボールを押し込むMF山口=18日(クリックで拡大)

■アクアマリン 「国際環境芸術祭」開催中 海洋資源の重要性など伝える

ふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」は来年1月11日まで、海洋資源の重要性などを伝えるため、「小名浜国際環境芸術祭2020」を開催している。同館入口付近で「第13回小名浜国際大漁旗アート展入賞作品展」と、同館にゆかりあるアーティストたちの祝旗展が、本館エントランスホールでは恒例の第15回俳句の季(とき)コンテストが始まった。

入館口手前と外周には、「アクアマリンふくしま 祝20周年」と「大漁」「HAPPY OCEANS」をキーワードに掲げた国際大漁旗アート展の入賞作品35点や、安部義孝館長など12人による作品を展示。潮風でたなびく色とりどりの旗が、来館者の目をくぎ付けにさせている。アート展と祝旗展は11月23日まで。

俳句の季コンテストでは、応募のあった1113の春夏秋冬の俳句から、入賞作48句を飾っている。本市からは9人が優秀賞に輝いた。11月8日まで。また本館では、海で拾った漂着物を用いたシーボーンアートの展示が行われており、今後、キッズアート展「地球を救え!エコモン」、盆栽など多様な芸術作品の展示を実施する。

写真は、入り口でたなびく色とりどりの大漁旗=18日(クリックで拡大)

■高校ラグビー 磐城は零封で準決勝へ 17年ぶり4強入りの勿工と激突

第66回県高校体育大会ラグビーフットボール競技を兼ねた、第100回全国高校ラグビーフットボール大会県大会(県高体連、県教委、県ラグビーフットボール協会など主催)は2日目の18日、21世紀の森公園多目的広場で2回戦4試合が行われた。

第1シードの磐城が聖光学院に40―0、勿来工業が第4シードの安積に26―10で勝利した。勿来工業は平成15年の83回大会以来、17年ぶりの4強入り。平工業は第2シードの松韻福島に7―31で敗れ、2回戦で力尽きた。

準決勝、決勝は会場をいわきグリーンフィールドに移す。準決勝は24日、同フィールドで2試合が行われ、第1試合(午前11時開始予定)では磐城と勿来工業のいわき勢同士が、31日の決勝進出をかけて激突する。

写真は、2回戦・勿来工業―安積戦。勿来工業は後半2分、WTB松田が相手ディフェンスをかわし、中央に回り込んで自身2本目のトライ=18日(クリックで拡大)