2020年10月5日(月)

■本社主催の中学新人大会 野球は平二が39年ぶり優勝 ソフトは藤間が36年ぶり戴冠

平二が39年ぶりの黒獅子旗奪還―いわき民報社黒獅子旗争奪第55回市中学校新人軟式野球競技大会(市中体連、市教委、いわき民報社など主催)は最終日の3日、平野球場で準決勝2試合と決勝が行われた。決勝では、前回準優勝の平二と、10年ぶりに決勝の舞台に立った磐崎が激突。平二が3―3の延長八回、小林鷹樹(2年)が2点適時二塁打を放つと、その裏の反撃を1点で食い止め、5―4で競り勝ち、昭和55年の15回大会以来、39年ぶり2度目の優勝を飾った。

閉会式では、野沢達也代表取締役社長が、優勝校の平二の伊藤快成主将(2年)に賞状、志賀映太副主将(同)に黒獅子旗を手渡した。このあと、準優勝校の磐崎に賞状と準優勝盾、3位の中央台北、小名浜一に賞状を手渡した。平二、磐崎、中央台北、小名浜一の4校は25日、県北地区で開幕する県大会に出場する。

◇    ◇

第50回いわき民報社旗争奪市中学校新人ソフトボール大会(市ソフトボール協会、市中体連、いわき民報社主催)は最終日の4日、新舞子多目的運動場で決勝と第3代表決定戦などが行われた。この結果、決勝では藤間が泉を10―2の五回コールドで下し、36年ぶり5回目の優勝を飾った。県大会出場への最後の切符をかけた第3代表決定戦は、小名浜一が平三・好間を15―6(四回時間切れ)で破った。

藤間が試合序盤に相手のミスを逃さず得点に結びつける猛攻を見せて2回までに9点を挙げると、守ってもエース青木が毎回の9三振を奪う好投を見せ、コールドで優勝を飾った。藤間、泉、小名浜一が出場する県大会は24、25の両日、本大会と同じ新舞子多目的運動場で開かれる。

写真は、39年ぶりに黒獅子旗を手にした平二(上)=3日午後、36年ぶりに本社旗を奪還した藤間=4日

■小名浜港でバルクターミナル一部供用 IGCC拠点に

国際バルク戦略港湾の選定を受けた小名浜港・東港地区で3日、整備が進められていた国際バルクターミナルの供用式が行われた。石炭を取り扱う国際バルク戦略港湾のバルクターミナルとしては全国初の供用開始で、民間で約3千億円を投資し、今月から岩間町、来年9月には双葉郡広野町での運転開始を予定している石炭ガス化複合発電「IGCC」などに向けた石炭の供給拠点として、地域経済の振興に寄与していく。

東港地区は本年度中の完成を目指し、小名浜港の特定ふ頭運営事業者の小名浜埠頭(泉町下川)と、総合重工業メーカーIHI(本社・東京都江東区)が、出資会社6社で設立した特別目的会社「小名浜東港バルクターミナル」によって整備が進められている。

平成30年9月には、世界最大級とされる12万トンのケープサイズ級石炭輸送船の入港に対応した、国内最大級となる水深18メートルの耐震強化岸壁が完成。これまで暫定的に供用していたが、今回、同級輸送船の初入港に伴い、あらためて国、県を交えた4者合同の一部供用開始式を実施した。

国際バルクターミナルの整備で、各港湾との共同輸送による安定、効率的な資源、エネルギーなどの海上輸送網を形成。大型船による効率的な輸送で、4割ほどの海上輸送コスト削減を見込む。また、将来的な物資の増加に向け、約800万トンに及ぶ取扱量の増加が図られるという。

式には関係者約70人が出席し、赤羽一嘉国交相が「福島県で被災地自立の地方創生モデルが実現できるよう、今後も取り組んでいきたい。この小名浜港が若き産業の発展に寄与することを願っている」、内堀知事が「広域的な物流拠点として発展することで県全体の復興をけん引することが出来るよう、引き続き整備を進めていきたい」とあいさつした。

写真は、バルクターミナル前で行われたテープカット=3日(クリックで拡大)

■日本管楽合奏コンテスト 湯本と磐農が全国大会に

日本音楽教育文化振興会は3日、管打楽器合奏を主体とした「第26日本管楽合奏コンテスト」の全国大会出場校を発表し、録音による予選審査会の結果、本市からは高校B部門に湯本、高校S部門に磐城農業の各吹奏楽部が選ばれた。

同コンテストは平成7年から始まり、独自のサウンドの追求などを目的に、木管楽器・金管楽器・打楽器を中心とした自由な編成を認めている。小学校、中学校、高校を対象に、参加人数によって部門が設けられており、本市勢のうち、湯本の高校B部門は36人以上の編成で8分以内の演奏、磐城農業の高校S部門は3〜15人の編成で7分以内に演奏した。

例年は録音による予選審査会を経て、全国大会は公開での審査としているが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、動画による審査を実施。全国大会では部門別に最も優れた演奏団体に対し、文部科学大臣賞が贈られる。全国大会の動画は有料配信が予定されており、湯本は11月8日、磐城農業は同21日に公開される。詳しくは、日本音楽教育文化振興会<こちら>まで。

■南東北大学野球秋季リーグ 東日本国際大 有終の美を飾る

南東北大学野球連盟2020年度秋季リーグ戦(同連盟主催、いわき民報社などの後援)の1部第6週が3日、双葉郡楢葉町のSOSO・Rならはスタジアムで行われた。この日は雨で順延していた第3週1戦目を実施し、最終節を待たずに、前節で優勝を決めた東日本国際大は石巻専修大と対戦。二回に1点先行を許すも、その裏同点に追いつくと、六、七回と1点ずつ加えて勝ち越し、3―1と有終の美を飾り、9勝1敗で全日程を終えた。