2020年9月28日(月)

■<新型コロナ>いわき市できのう新たに3人の陽性 市内での確認は計27人に

県は28日、いわき市で27日、新たに新型コロナウイルスの陽性者が3人確認されたと明らかにした。県新型コロナウイルス感染症対策本部の三浦爾次長らが28日午後2時、福島市の県庁で記者会見を行い、3人は40歳代の無職男性、50歳代の会社員女性、70歳代の自営業男性と公表した。いわき市での確認は計27人となった。

県によると、3人はいずれも、24日に陽性と分かった市内の70歳代男性、70歳代女性の濃厚接触者で、26日に検体を採取し、27日にPCR検査で陽性と判明した。3人とも県内の感染症指定医療機関に入院しており、40歳代の無職男性、50歳代の会社員女性は症状なし。70歳代の自営業男性は軽症で、のどに違和感があるという。

70歳代男女との関係性については、3人とも本人の同意がないため発表しなかった。ただ接触の機会は別々で、感染も1カ所で発生した訳ではなく、クラスター(感染者集団)には当たらないとした。

■本社黒獅子旗懸けた中学新人野球 4強決まる

いわき民報社黒獅子旗争奪第55回市中学校新人軟式野球競技大会(市中体連、市教委、いわき民報社など主催)は2日目の27日、いわきグリーンスタジアム、平野球場、小名浜野球場、南部スタジアムの市内4球場で2回戦8試合と準々決勝4試合が行われ、4強が出そろった。中央台北、平二、磐崎、小名浜一が準決勝に勝ち上がり、県北地区で10月25日に開幕する県大会出場を決めた。

いわき野球連盟傘下校の北地区では、前哨戦のマルト杯で初出場ながらも、準優勝に輝いた中央台北と前回大会準優勝校の平二が4強入り。中央台北は本大会では優勝経験はなく、悲願の初戴冠を狙う。平二が優勝すれば39年ぶりの黒獅子旗奪還となる。

一方、磐南野球連盟傘下校の南地区は、泉との延長八回タイブレークで競り勝った磐崎、前哨戦のマルト杯を制した小名浜一が準決勝にこまを進めた。磐崎も市新人戦での優勝経験はなく、過去最高位は2位。悲願の初優勝を狙う。小名浜一は2回戦、準々決勝と2試合連続のコールド勝利で秋2つ目の市タイトル獲得を目指す。

大会は10月3日に最終日を迎え、平野球場で準決勝、決勝を行う。準決勝第1試合(午前9時開始予定)で中央台北と平三が対戦。第2試合(同11時同)で磐崎と小名浜一が激突する。決勝は午後1時半開始予定。

写真は、2回戦・平二―平三。三回以降、無失点で抑えた平二の主戦・志賀=27日(クリックで拡大)

■磐城平城跡で見学会開かれる 郷土史家も熱視線

市教委主催「『平城跡』発掘調査現地見学会」が26日、平字旧城跡の磐城平城本丸跡地で開かれ、市民200人が訪れた。見学会は、整備が進むJRいわき駅北側の「(仮称)磐城平城・城跡公園」体験学習施設建設予定地から、戊辰戦争で焼失した旧磐城平藩の本丸御殿跡の一部とみられる遺構が発見されたことを受け、発掘過程の報告などが行われた。

3班に分かれた参加者は、それぞれの箇所を注視しながら疑問点を質問したほか、出土した軒丸瓦、九州肥前産の染付磁器、瀬戸・美濃や大堀相馬産の陶器、釘などの展示コーナーにも足を運び、歴代城主が政務をつかさどったとされる本丸御殿跡について考察を深めていた。

見学した県考古学会の馬目順一顧問(78)は、「この遺構にある『便所跡』は非常に貴重。排泄物から食物、化粧品に使われた鉛などが分析されれば、当時の生活、男女構成が判明する」としながら、文献から伝わる鳥居公が入る以前にあったとされる「飯野八幡宮」の存在、御殿の主軸方向と江戸時代後半に描かれた絵図面との相違にも注目し、今後の発掘調査に期待を込めていた。

写真は、発掘遺構を見学する市民ら=26日(クリックで拡大)

■新たな市議会議長は大峯氏(志帥会)の線 副議長は調整中

任期満了に伴う市議選の結果を踏まえ、市議会の新たな議長に第1会派・志帥会の大峯英之氏(59)=4期、平豊間=が就く方針が固まった。副議長は流動的な部分が残っており、引き続き調整が図られている。複数の関係者が27日までに、いわき民報社の取材に対して明らかにした。

正副議長を巡っては、市議選(13日投開票)終了後、各会派による水面下での交渉が続けられていた。市議会は10月に入ってから臨時会を行い、その場で新しい正副議長が選出される予定になっている。