2020年9月23日(水)

■<新型コロナ>いわき市で22例目 6日以来の確認 県「第2波続いている」

県は23日、いわき市で22日に新たな新型コロナウイルス感染症の陽性者が確認されたと明らかにした。県の担当者が23日午後2時から、福島市の県庁で記者会見して公表した。陽性者は30歳代の会社員男性で、症状は軽いという。すでに県内の感染症指定医療機関に入院している。いわき市では6日以来の確認で、計22例目となる。

県内で生じた新型コロナの陽性者はこれまで、いわき市を含む中核市は即日、独自に示していたが、19日から原則として午前0時から24時間に行われた検査結果を翌日、県が中核市分もまとめて発表する形式に変更となった。

県によると、市内22例目の男性は18日、県外で分かった陽性者の濃厚接触者となったと判明。濃厚接触者とは県内で会っていたが、いつかは本人から確認が取れていない。市保健所が経過観察をしていたが、21日に咳が出たために帰国者・接触者外来を受診(発熱は無し)し、22日にPCR検査によって陽性の結果が出た。男性の濃厚接触者として、同居家族が挙げられる。

記者会見に当たって、県の担当者は「引き続き、県として動向を調査していくが、(感染の)第2波は続いている」と警鐘を鳴らした。

■東日大昌平が秋季野球県大会初制覇 福島商に5−1

東日大昌平が創部21年目で秋季初の県制覇―第72回秋季東北地区高校野球県大会(県高野連主催)は最終日の22日、いわきグリーンスタジアムで決勝と3位決定戦を行った。決勝では東日大昌平が福島商業と激突した。東日大昌平は二回、辺見大斗(2年)の左前適時打で先制すると、その後も好機を逃さず、着実に加点し、5―1で初優勝。昨春以来、県の頂点に立った。優勝した東日大昌平は10月14日、宮城県で開幕する東北大会に出場する。対戦カードは同7日に決定する。

先行した東日大昌平が好機を逃さず、わずか4安打で5点と効率良く得点を奪い、猛打を誇る古豪を撃破。初の秋県頂点に立った。東日大昌平は初回2死二塁から、辺見の左前適時打で先制。三回には2死一、二塁から、岸田の左中間を割く走者一掃の二塁打で2点を加えた。四回には1死二塁から、適時三塁打を放った星が相手守備の乱れをつき、自らも本塁に生還し、逃げ切った。

守っては、先発の左腕主戦矢板が六回1死一、二塁から、適時打を許し1点を献上するも、二桁の10安打を許したが要所を締め、無四球で5奪三振の完投勝利。野手も4併殺と堅守でエースの粘投を盛り立てた。

写真は、初優勝を飾った東日大昌平=22日(クリックで拡大)

■台風12号は進路変えるも 激しい雨に注意

25日未明から朝にかけ、いわき地方に最接近することが予想されている台風12号。当初は本県直撃が懸念されたが、23日正午現在、当初より東方面に進路を変え、東京・八丈島の南南西に進んでいる。気象庁によると、中心気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45ートルとなるほか、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や暴風、高波などに厳重な警戒が求められる。

福島地方気象台によると、県内では秋雨前線や台風の接近により、24日午後は雷を伴って1時間あたり40ミリの激しい雨が降り、大雨となる所がある。同日午前6時までに予想される24時間の雨量は浜通りの多いところで80_、翌25日午前6時までにかけては、100ミリから200ミリとされる。

JR東日本は23日、24日と25日を計画運休することを決めた。常磐線は原ノ町―仙台駅間が24日午後6時ごろから、磐越東線はいわき―郡山駅間を午後4時ごろから、25日は原ノ町―仙台駅間、磐越東線いわき―郡山駅間で、ともに始発から昼ごろまでそれぞれ運転を取りやめる。

写真は、台風に備えて小名浜港で漁船の固定作業に励む漁業関係者=23日(クリックで拡大)

■きのう中央台で住宅半焼 4時間燃えるもけが人なし

22日午前11時25分ごろ、いわき市中央台高久一丁目、会社員男性(53)方から出火し、木造2階建て148平方メートルを半焼し、約4時間後に消し止めた。けが人はなかった。いわき中央署と平消防署中央台分遣所で、出火原因などを詳しく調べている。

現場は閑静な住宅街の一角で、付近に住む女性(65)は「消防車が来て気付いた。初めは2階から白い煙が出ていた。(こんなところで火事が起きて)恐ろしい」と不安げな表情で消火活動を見守っていた。

写真は、現場で行われた消火作業=22日午後0時50分ごろ