2020年9月14日(火)

■新たな37人決めた市議選 14万8千人超が棄権の事実 選管のコロナ対策も実らず

任期満了に伴う、いわき市議会議員一般選挙(市議選)が13日、投票日を迎えた。定数37に対し41人が7日間の選挙戦を繰り広げた結果、現職28人・元職2人・新人7人が当選を飾った。新型コロナウイルス感染症の影響が懸念される中、投票率は過去最低の前回(平成28年9月)を1・89ポイント下回る44・77%と、連続して半数を割る低調な数字になった。

東日本大震災・東電福島第一原発事故から3回目の市議選。復興・創生、生活に暗い影を落とす新型コロナウイルス感染拡大、少子高齢化・人口減少社会に対する課題解決、まちづくりの指針などが問われた。各陣営ではコロナ禍のため、多くが集会を控えた。

元職2人が返り咲き、新人10人のうち7人が信任され、現職29人のうち1人が涙をのむ結果になった。党派別では自民21人、公明4人、社民2人、共産2人、立民1人、国民1人、無所属6人。得票数では4千票台が3人、3千票台が18人、2千票台が14人、千票台が2人。当選ラインは1759票で前回から463票下がった。

当日有権者数は26万9318人で、実際に投票したのは12万573人。14万8745人が棄権した。期日前投票は3万7636人(前回比2333人増)に上った。開票作業は13日午後8時から、市立総合体育館で行われた。目立ったトラブルもなく、予定より約20分早い同11時9分に全員の得票が確定した。

市選挙管理委員会の小野善史事務局長は、「新型コロナに対して、安心して投票できる環境づくりに努めたが、不安を完全に払しょくできずポイントが下がったと思う」と話した。(ホームページで一部既報)

表は、確定した市議選得票数(クリックで拡大)

■秋季高校野球の県大会 磐城と湯本が8強

第72回秋季東北地区高校野球県大会(県高野連主催)。大会3日目の13日、ノーゲームとなった東日大昌平と聖光学院のほか、2回戦5試合が行われた。郡山市のヨーク開成山スタジアムの第1試合では、2年連続の東北切符を狙う磐城が初回1 死一、三塁から、首藤瑛太(2年)の走者一掃の適時二塁打で2点を先制。9安打で10点と効率良く得点を積み上げ、帝京安積に10―2の七回コールドで快勝した。

いわきグリーンスタジアムの第1試合では湯本が二回、山部侑風(2年)の適時三塁打などで3点を先行。その後も着実に得点を重ね、6―1で勝利した。

大会2日目の12日、あづま球場で行い、降雨のため中断していた磐城桜が丘と福島東の2回戦はその後、ノーゲームとなり、同3日目の13日、再び激突した。磐城桜が丘は1点を追う二回、敵失に乗じて同点に追いつくも、三回に勝ち越しを許した。8点を追う七回、岩並孝展(2年)の適時打などで3点を奪うも、その裏、2点を献上し、この回で力尽きた。

<磐城 野部が2安打3打点の活躍>

期待のルーキーの豪快な一振りが勝利を決定づけた。8月の「2020年甲子園高校野球交流試合」で唯一、1年生でベンチ入りした磐城の野部福太朗が2安打3打点と大活躍。快音どころか無安打で終わり、もやもやした地元での初戦のうっぷんを開成山の地で晴らした。

小学校時代、学童軟式野球のいわき菊田キッズに在籍するも、野球の道を捨てた。だが、泉中に進学すると野球への情熱が捨てきれず、再びボールを握った。1学年上のエース谷地亮輔(聖光学院・2年)にバッテリーの基本を学び、2年秋から正捕手に。

現在も泉中で指揮を執る古内崇監督も「授業中も集中力を切らさなかった」と評した。文武両道を貫き、「磐高で野球がやりたい」と学年では常にトップクラス。今春、憧れだったコバルトブルーのユニホームに袖を通した。

1年春から頭角を現し、正捕手の岩間涼星前主将(3年)の控えに。ベンチから見た甲子園の景色は最高だった。もう一度聖地に立つため、今秋、正捕手としてさらなる成長を遂げるつもりだ。

写真は、四回2死満塁から、右中間への三塁打を放つ磐城の野部=13日(クリックで拡大)

■平の正月荘 日本酒楽しむ会の予約受け付け中

平字大町33の1、割烹(かっぽう)料亭「正月荘」(鈴木泰寿代表取締役社長)は現在、「コロナで苦境の酒蔵を応援しよう!〜第3回日本酒を楽しむ会 in いわき」の予約を受け付けている。全国新酒鑑評会金賞受賞数日本一を記念して1日限定で開いていたが、今回は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、開催日と部屋を分け少人数で開催する。

今年度の全国新酒鑑評会に入選した県産出品酒と入選蔵元の中から、同館が選んだ5銘柄を「飲み比べセット」として、同館自慢のおいしい料理とともに提供する(飲み放題ではない)。料理は、「ファーム白石」(小川町)の自然農法で栽培した旬の野菜を使った料理を用意している。さらに同プランの予約者に、いわきの蔵元から「ハタチ酒純米酒」または「又兵衛吟醸酒」のいずれか1合をプレゼントする。

参加は予約制で料金は1人7千円(税込み)。開催日は17〜19、24〜26日となるが、このほかの日程も相談に応じる。個室で2人から利用でき、時間も選べる。予約申し込み、問い合わせは同館=電話(23)3104=まで。

チラシは、イベントを告知する内容(クリックで拡大)

■いわき市 「まちづくり自然観察会」の参加者募集

市は、10月4日に県立いわき公園で開催する「地域を知る『まちづくり』講演会・自然観察会」の参加者を募集している。参加費無料。市環境アドバイザーの古川真智子、津崎順さんを講師に招き、自然豊かな同公園の動植物などを観察する。募集人数は30人。締め切りは18日で、申込者多数の場合は抽選となる。

開催時間は午前10時から正午までで、小雨決行。詳しくは、市ホームページ<こちら>を参照すればよい。