2020年9月12日(土)

■棄権せずに一票を! あす「市議選」 期日前は活発も 当落ラインは2千票前後か

任期満了に伴う、いわき市議会議員一般選挙(市議選)は13日、投票日を迎える。東日本大震災・東電福島第一原発事故から3回目の選挙には定数37に対し、現職29人・元職2人・新人10人の計41人が立候補し、少数激戦の様相を呈している。政党別では自民21人、公明4人、社民2人、共産2人、立民1人、国民1人、無所属10人。

前回の市議選は、同選挙初めての半数を割る過去最低46・66%だった。今回は期日前投票が活発に行われ、市選挙管理委員会によると11日までに2万6660人(前回比2155人増)が済ませている。

各陣営では新型コロナウイルス感染症感染防止が叫ばれる中、「3密」に配慮するために多くが集会を控え、街頭演説、選挙カーでの活動のほか、SNS、フェイスブック、ツイッターなどを積極的に活用しながら、支持拡大に力を入れている。ある陣営では、「この状況では投票率低下が考えられる。当落ラインは2000票前後かもしれない」と予想する。

市内の最新有権者数(5日現在)は27万1235人(男13万2618人、女13万8617人)。投票所は市内138カ所に設けられ、投票は午前7時に開始。全投票所で繰り上げ終了する。午後6時まで40カ所、同7時まで98カ所。同8時から、市立総合体育館で即日開票される。確定は前回並みの同11時すぎの見通し。

写真は、候補者のポスターが張られた掲示板(クリックで拡大)

■秋季高校野球の県大会 湯本は7―0の快勝

第72回秋季東北地区高校野球県大会(県高野連)2日目の12日、いわきグリーンスタジアムなど県内3球場で1、2回戦が行われた。同スタジアムの1回戦で、湯本が喜多方桐桜と激突。湯本は二回1死一、三塁から、吉田翔(2年)のスクイズで、三走・岡村凌汰(同)が本塁に生還し先制。五回以降も好機を逃さず着実に加点し、7―0の八回コールドで勝利し、2回戦にこまを進めた。

福島市の県営あづま球場の1回戦では磐城桜が丘が福島東と激突。正午時点では雨のために三回途中で中断し、4―3で磐城桜が丘がリードしていたが、雨天のためノーゲームとなった。

写真は、1回戦・湯本―喜多方桐桜戦。湯本は二回1死一、三塁から、吉田のスクイズで三走・岡村が先制のホームイン=12日(クリックで拡大)

■本社黒獅子旗賭けた中学新人野球 組み合わせ決まる

いわき民報社黒獅子旗争奪第55回中学校新人野球大会(市教委、いわき民報社主催)の組み合わせが11日午後、中央台公民館で行われ、対戦者が決定した。大会は26、27、10月3日の3日間、南部スタジアムをメイン会場に市内4会場で開催。前年度優勝校の植田東中は泉中対上遠野の勝者、準優勝の平二中は草野中と激突する。選手宣誓は藤間中の鈴木晴登主将が務める。

大会は、合同チームの4連合を含む26校・24チームが出場する。北(いわき野球連盟)、南(磐城南部球連盟)の2地区に分かれ、トーナメントを実施。各地区のトーナメントを制した2チームが黒獅子旗をかけて、決勝で対戦する。

開会式は26日午後8時15分から、いわきグリーンスタジアムで実施。新型コロナウイルス感染症の影響で入場行進、吹奏楽部の演奏などは中止とし、簡略化する。前年優勝校植田東中の若松颯人主将(2年)が優勝旗、準優勝校、平二中の伊藤快斗主将(同)が準優勝盾を返還。両校にレプリカが贈られる。

表は、第55回市中学校新人野球大会の組み合わせ(クリックで拡大)

■平・ギャラリー界隈 あすまで漆アクセサリーなど展示

栃木県さくら市の漆作家網なおきさんと、牛革工芸作家の母弥生さんの「漆のアクセサリーと布とレザーのバッグ展」が13日まで、平堂根町のギャラリー界隈で開かれている。

なおきさんは東京芸術大美術学部工芸科と香川県漆芸研究所で漆の技法を学び、伝統にとらわれない表現を追求。漆とリリカル(叙情的)を掛け合わせた「Ururiri(うるりり)」という独自の作品スタイルを生み出し、全国の百貨店や展示会などに出品し、動物、植物などをモチーフにしたブローチやネックレスは、その愛らしい見た目から多くのファンを魅了している。

弥生さんは布とレザーのバッグを作成。以前はレザーバッグのアトリエに勤めており、バッグやリュック、小物入れの制作はお手のもの。同ギャラリーでの展示会は4回目の開催で、今回は190点ほどが並ぶ。開催時間は午前10時半から6時。問い合わせは、ギャラリー界隈=電話(23)8411=まで。

写真は、あすまで開催中の「漆のアクセサリーと布とレザーのバッグ展」(クリックで拡大)