2020年9月9日(水)

■勿来関文学歴史館 19日から「いわきの刀剣」展 ギャラリートークなども

市勿来関文学歴史館企画展「刀・刀・刀〜いわきの刀剣〜」が19日から、同館で開かれる。11月17日まで。開催に先立ち、鈴木修・市観光事業課主任主査兼観光施設係長、同館学芸員の渡辺千香さんが8日、市役所記者クラブで会見し、企画展の概要などを説明した。

会期中、鎌倉末期から明治初期の刀、赤羽刀など8振、拵(こしらえ)1点を展示。福島市に鍛刀場を構える刀匠の藤安将平さんが監修し、磐城平藩お抱えの刀匠だった根本和泉守藤原国虎、鈴木加賀守貞則ら本市ゆかりの刀匠による県・市指定文化財の貴重な作品が並ぶ。

イベントとして、同館2階の企画展示室で10月11日、11月8日の午後2時から、同館学芸員によるギャラリートークを開催。美術品としても評価が高く、県、市指定の貴重な文化財の刀剣の素晴らしさやその時代背景などを説明する。

このほか、同館に隣接する体験学習施設「吹風殿」で20日午後2時から、藤安さんと刀剣に造詣の深い吉田秀享・県文化振興財団遺跡調査部副部長兼調査課長が「いわきの刀工の作風」をテーマに対談する。

写真は、企画展をPRする渡辺さん=8日(クリックで拡大)

■「市産木材利用促進条例」制定へ 林業活性を

全国的な木材価格の低迷や就業者の減少や高齢化などを踏まえ、市は市産木材の積極的な利用促進や地域経済の活性化を図るため、本年度中に「(仮称)いわき市産木材利用促進条例」を制定する。本年暮れを目標に条例案を示し、来年4月の施行を目指す。

市によると、東日本大震災による原発事故、大規模な自然災害などにより、森林所有者の施業意欲が減退し、森林機能の荒廃が懸念され、本市の林業を取り巻く環境は厳しい状況となっている。新条例は本市の森林資源を市民全体で守り育てる気運の醸成や、豊かな森林の恵みを後世に継承する目的で制定する。

条例制定にあたり、市産木材利用推進会議を組織。庁内関係各課のほか、市内の林業事業者、木材産業事業者、工務店などの木材に携わる事業者のほか、学識経験者ら18人で構成する。

写真は、条例制定に向けての推進会議(クリックで拡大)

■磐城平城の本丸御殿跡 26日に初の現地説明会

JRいわき駅北側で整備が進む「(仮称)磐城平城・城跡公園」で先ごろ発見された旧磐城平藩の本丸御殿跡とみられる遺構について、市は26日に無料の現地説明会を催す。一般公開は初めてで、主催する市教委は23日まで参加者を募集している。

説明会は午前10時からの午前の部と、午後1時からの午後の部が設けられ、時間はどちらも2時間程度。事前申し込みが必要となり、定員は各回100人(先着)。小雨決行。会場に駐車場はなく、公共交通機関を利用するか、同駅周辺の有料駐車場を利用するのが好ましい。新型コロナウイルス感染症の拡大防止を図るため、マスク着用、咳エチケット対策を。

チラシは、磐城平城本丸跡地で行われる現地説明会について(クリックで拡大)

■<新型コロナ>茨城から来市の20歳代女性 濃厚接触者2人陰性

市は8日、6日に陽性反応が確認された茨城県在住の20歳代無職女性の濃厚接触者2人について、PCR検査をした結果、陰性だったと発表した。