2020年9月3日(木)

■秋季高校野球いわき支部大会 東日大昌平が2年ぶり8回目V 磐城桜が丘下す

東日大昌平が2年ぶりに秋の支部王者に―第72回秋季東北地区高校野球県大会いわき支部大会は2日に最終日を迎え、南部スタジアムで決勝が行われ、東日大昌平が磐城桜が丘を8―1で下し、2年ぶり8回目の優勝を果たした。

東日大昌平は二回1死二塁から、辺見大斗(2年)の右中間への適時三塁打で先制。この回、スクイズなどで2点を加えると、その後も好機を逃さす、着実に加点し、試合の主導権を明け渡さず、16年ぶりに決勝の舞台に立った磐城桜が丘を力でねじ伏せた。

県大会は11日、いわきグリーンスタジアムをメイン球場に開幕。いわき勢は支部優勝校の東日大昌平(17年連続19回目)、準優勝校の磐城桜が丘(9年ぶり5回目)、代表決定戦を制したいわき光洋(9年連続14回目)と湯本(2年ぶり28回目)、「2020年甲子園高校野球交流試合」に出場し、支部予選免除の磐城(7年連続56回目)が出場する。組み合わせは明4日に決定する。

令和2年秋のトーナメントは私学の独壇場だった。東日大昌平が層の厚さを見せつけ、2桁の12安打を放ち、8得点。決勝も危なげなく勝利し、2年ぶりに市の頂点に返り咲いた。二回1死二塁から、辺見大斗(2年)が真ん中高めの真っすぐを強振。右中間を割く適時三塁打を放ち、優勝への突破口をこじ開ける殊勲の一振りを放ち、「ここ2年、優勝できていなかったので自分たちの代で勝ててうれしい」と胸を張った。

写真は、決勝・東日大昌平―磐城桜が丘戦。東日大昌平は二回1死三塁から、スクイズで三走の辺見がチーム2点目のホームイン=2日(クリックで拡大)

■三和などで光回線整備へ 新型コロナ交付金を活用

市は本年度から、国の補助などを活用し、光ファイバー回線の未整備地区の三和、田人、川前と小川地区(一部)の中山間地域で、回線の整備を進める。市によると、令和4年3月末の整備完了を予定し、整備率は100%になる見込み。新型コロナウイルス感染症対策として、テレワークやオンライン学習などが日常となった現在、すべての市民が超高速通信サービスが受けられる環境が市内全域で整う。

市によると、国が「高度無線環境整備推進事業」の予算額を本年度補正予算で増額し、「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」を創設。本市では、交付金を光ファイバー回線の整備などに活用する。

総事業費は20億5千万円。14億円を整備費、6億5千万円を運営経費などに充てる。うち、10億4千万円を市が負担し、国の補助金4億7千万円を充て、実施主体となる予定のNTT東日本(東日本電信電話)が残り5億4千万円をねん出する予定。市は今後、予算措置や事務手続きを実施。事業者は情報通信ネットワーク協会への公募申請、補助金交付申請をし、補助金交付決定後、着工する運びとなる。

■家の中でアクアマリンを探検しよう! 12日にZoomによるオンラインツアー実施

ふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」は12日、JTBパブリッシング(本社・東京都新宿区)の旅・おでかけ情報ウェブメディア「るるぶ&more.」と連携したオンラインツアーを実施する。今回のツアーはるるぶ&more.編集部からの持ち込み企画で、新型コロナウイルス感染拡大に伴い外出が控えられている中、家で海の中を探検しているような気分を体験してもらいながら、将来的な誘客を図ることが目的だ。

ツアーは「水族館探検隊 アクアマリンふくしまからかわいい生きものたちを生配信」をテーマに、飼育員の解説を交えながら、「潮目の海」「サンゴ礁の海」「カワウソのふち」ですごすユーラシアカワウソ、サンマ、マイワシ、キンメモドキ、チンアナゴなどの生き物が出演。バックヤードからの餌やりを中継するなど、家に居ながら環境水族館としての様々な側面を見ることができる。

ツアーはビデオ会議サービス「Zoom(ズーム)」で行い、時間は午後2時半から4時。チケットは500円(要るるぶID会員登録※無料)で、るるぶ&more.のホームページ<こちら>から購入すること。締め切りは7日までだが、先着100人に達し次第販売を終了する。

■<企画広告>140って何の数字? 9月は「健康増進普及月間」です

いわき民報社は3日付本紙で、健康増進普及月間・がん征圧月間(以上9月)・結核予防週間(24〜30日)を啓発するため、市医師会や市内医療機関と連携した企画広告を実施しました。詳しくはきょうの6、7面をご覧ください。

【企画本文より】福島県保健統計によると、いわき市の健康指標(平成20〜24年生活習慣病の標準化死亡率)は男女ともに、残念ながら悪い数値を示しています。死因別に全国平均を100とした場合、いわき市はがん、心疾患、脳血管疾患ともに上回っており、女性の脳血管疾患に至っては、140にも達します。これは県内でも悪い水準です。

そうした点から、いわき市は6月、いわき市共に創る健康づくり推進条例を制定しました。条例を通じ、市民の健康増進を図りながら、健康長寿社会を目指しています。「健康増進普及月間」は厚生労働省はじめ、生活習慣病の特性や運動・食事・禁煙など個人の生活習慣の改善に理解を深めるために実施しています。市民の皆さんも、この機会に健康について考えてみませんか。

グラフは、健康指標の国・県・市の比較(クリックで拡大)