2020年8月26日(水)

■いわき総合高「市議選ポスター」制作 鳥獣戯画のユニークさで若者の投票率向上を

9月6日告示、13日投開票の市議選を前に、いわき総合高芸術表現系列美術科3年生が制作した「選挙啓発ポスター」。投票率の低下が著しい19〜20歳代の若年層に訴えかけようと、同じ若者目線からデザイン、キャッチコピーに試行錯誤を重ねた結果、インパクトある作品に仕上げた。ポスターは25日から市内の公共機関、事業所など約400カ所に順次掲示されている。

制作の経緯は今年2月、同校で行われた県選管主催「選挙啓発出前講座」の際、同席した市選管が依頼。同美術科ではカリキュラム「構成演習」の一環として、3年生12人が6月から作業に取りかかった。印刷会社、市選管と検討を進め、さまざまなアイデアの中からカエル、ウサギなどを擬人化した絵巻物・国宝「鳥獣戯画」を取り入れた、ユニークなイラストを全面に配しながら、投票手順、投票日を紹介している。サイズはA1版。

市選管の飯間香保子委員長は「皆さんの作った斬新なポスターを示すことで、選挙に対する関心を高めていきたい」としており、レイアウト班で主な役割を担った佐々木瑠海さん(3年)は「和風の感じがいいと思う。出来上がりに満足している」と話している。

図は、完成した市議選啓発ポスター(クリックで拡大)

■秋季高校野球支部大会 4校連合 海星に逆転勝利

第72回秋季東北地区高校野球県大会いわき支部大会。大会2日目の25日は1回戦2試合が行われ、第1試合では、2点を先行した平商業・磐城農業・好間・四倉の4校連合が一度は勝ち越しを許すも、中盤に試合をひっくり返すと、後半も着実に加点し、9―6で白星発進を切った。第2試合では2年ぶりの優勝を狙う東日大昌平の打線が爆発。長打9本を含む18安打・11得点でいわき光洋を11―1でねじ伏せた。

ユニホームは違えど4校の心を一つにし、今夏16強を撃破。平商業・磐城農業・好間・四倉の4校連合が逆転勝利で、いわき海星に土をつけた。「連合チームは弱い」というレッテルを払しょく。勝利の喜びを味わった。エースナンバーを背負い、4校18人をまとめた渡辺宗汰主将(2年・平商業)は「連合でもうちは強い」と胸を張った。

新型コロナウイルス感染症の影響で、部活動が自粛となっていた春先から、渡辺宗主将は連合を組むチームメイトと交流をしながらも、言いたいことを言い合える強固な絆を作ってきた。だが、今夏、いわき連合は平商業・好間・四倉と福島高専の4校で挑むも、葵にコールド敗戦。

秋は福島高専に1年生4人が加入し、単独で出場となり、連合から抜け、磐城農業が加わった。言いたいことを言い合う姿勢は崩さず、新たな4校での進撃が決まると8月上旬から、土、日を中心に合同練習をし、力を付けてきた。チーム一丸で挑んだ秋の初戦。渡辺宗主将は「次の試合でも一戦必勝」ときっぱり。県切符をかけた大一番も4校の力を結集し挑むつもりだ。

写真は、4校の力を結集し、秋一勝を手にした平商業・磐城農業・好間・四倉=25日(クリックで拡大)

■いわきFC J3相模原から小田島加入 足元と正確パス魅力のCB

日本フットボールリーグ(JFL)のいわきFCは25日、Jリーグ3部(J3)のSC相模原から、DF小田島怜(24)が完全移籍で新加入したと発表した。小田島は東京都出身。176センチ、73キロ。東京ヴェルディユース、桐蔭横浜大(神奈川県)を経て、昨季からSC相模原に所属していた。J3の通算出場は14試合。

足元の技術に長(た)け、正確なパス出しが魅力のセンターバックといい、自分が成長できるチームとの思いから、いわきFCへの移籍を決断した。小田島は「覚悟を持って来た。チームに貢献できるよう頑張る」との決意を示した。

また、いわきFCは同日、MF今吉晃平(22)が一身上の都合で、退団することを明らかにした。今吉は熊本県出身。桃山学院大(大阪府)から今季、いわきFCに加入し、JFL1試合に出場していた。退団に当たって、「応援してくれたすべての方に感謝したい」とコメントしている。

写真は、新加入の小田島怜(クリックで拡大)

■小川・心平記念館にアクアマリンが出張! 30日・地元産品の販売も

ふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」の移動水族館が30日、小川町の市立草野心平記念文学館屋外エントランス前で開かれる。入場無料。移動水族館車「Aquaravan(アクアラバン)」が来訪する。開催時間は午前10時から午後3時までで、体験時間10分の入替制となる。

また同所では、小川町のフェイジョア栽培農家「楽・農・人 ゆうゆうファーム」、農産物直売所・小川の郷「かあちゃんのじばん市」による農産物の販売も行う。売れ切れ次第終了。問い合わせは同館=電話(83)0005=まで。