2020年8月24日(月)

■秋の味覚「いわき梨」今年も海を渡る! きょう小川・選果場でベトナム向け出発式

今秋も福島の秋の味覚がベトナムへ―。JA福島さくら(管野啓二代表理事組合長)のベトナム向け輸出梨出発式が24日午前、小川町のいわき梨選果場で開かれた。同国への輸出は4年目。今年はいわき、郡山の両梨部会が園地登録した74園地で収穫された梨9トンの輸出を計画。全世界に新型コロナが広がる中、フルーツ王国・福島産の梨が経済成長が著しい東南アジア市場をさらに開拓する。

JAによると、ベトナムは植物検疫に伴う輸出規制が平成29年に解禁され、同年から輸出を開始。昨年は約10・3トンを供給した。今年はいわき産「幸水、豊水、新高」、郡山産「二十世紀」を輸出。トラックで運ばれた梨は再度選果し、上質の梨のみを箱詰めする。9月上旬から10月中旬まで、幸水から順に、船便でベトナムに向かう。

現地ではイオンリテールの協力を得て、9月19日から、イオングループの各店で販売を予定。本県産の梨は上質で、富裕層らの評価が高く日本円で1玉600〜700円で販売取引されるという。

写真は、トラックの荷台に積まれるいわき産梨=24日(クリックで拡大)

■きょう「秋季高校野球」開幕 センバツへの第一関門

第72回秋季東北地区高校野球県大会いわき支部大会が24日、いわきグリーンスタジアムで開幕した。大会には、部員不足により、平商業・磐城農業・好間・四倉の4校が連合チームで参戦、「2020年甲子園高校野球交流試合」に出場した磐城は支部予選が免除となり、13校・10チームが出場。来春のセンバツへの第一関門に挑む。

夏の福島大会の代替として行われた「福島2020夏季高校野球大会」と同様、原則無観客で行われ、選手の家族(2人まで)と控え選手のみ観戦を認める。選手入場時の検温やベンチの消毒など感染症対策を徹底して行う。県大会は9月11日、同スタジアムをメイン球場に、いわき支部からは支部優勝チームが第1代表、準優勝同が第2代表となる。このほか、代表決定戦を制した2チームと支部予選免除の磐城が出場する。

写真は、1回戦・勿来工業―福島高専戦。来春のセンバツに向けて、1、2年生の新チームによる熱戦が幕を開けた=24日(クリックで拡大)

■JFL・いわきFC V大分に逆転負け 日高「次戦はガムシャラに」

日本フットボールリーグ(JFL)のいわきFCは23日、大分県大分市、昭和電工サッカー・ラグビー場Aコートで、ヴェルスパ大分(V大分)と対戦した。JFL参戦後初のアウェー戦で、いわきFCは前半30分にMF日高大が先制点を決めて勢いに乗り、その後も好機を幾度も作ったが、生かすことができず。守備の隙をつかれて前半を1―2で折り返すと、後半にダメ押しされ1―4の大敗を喫した。通算1勝1敗の勝ち点3で、暫定順位は6位となった。

試合を終え、いわきの田村雄三監督は「自分たちの課題が良く見えた試合だった。反省点を整理し次節に挑みたい」と語り、日高は「コミュニケーションやコンディションが欠けていた。次戦はガムシャラにいきたい」と決意を新たした。次戦は30日、愛知県・名古屋市港サッカー場で、FCマルヤス岡崎と対戦する。

写真は、先制点を決める日高=23日(いわきFC提供=クリックで拡大)

■「大地の音」づくりに挑戦 リサ・ラーソン展の関連企画でオカリナ制作

市立美術館で会期中の「リサ・ラーソン展」(30日まで)の関連行事として、オカリナの実技講座「大地の音をつくる(オカリナと土笛の制作と演奏)」が23日、同館実技講習室で始まった。同講座は23日、9月5、6日の全3回。オカリナ奏者の野口喜広さんが講師を務める。オカリナ制作にも携わる野口さんが優しく懐かしい音色を奏でるオカリナの素晴らしさのほか、縄文人も吹いていたとされる「土笛」の魅力を伝える。

初日は、市内の小学3年生から77歳のお年寄りまで、市民10人が受講。野口さんの伴奏に合わせ、音階などを吹き、オカリナの演奏を学んだ。このほか、12穴アルトC管のオカリナ制作などにも挑戦。野口さんらのアドバイスに耳を傾けながら、粘土をこね、オリジナルのオカリナを作った。

写真は、野口さん(左)の伴奏に合わせ、オカリナの音階を学ぶ受講生たち=23日(クリックで拡大)