2020年8月22日(土)

■平中心市街地で運行中の次世代交通・トイボ きょう乗客千人 予想上回るに人気に

先進技術を活用した次世代交通システムの促進を目的とし、JRいわき駅周辺の中心市街地で7月24日から実証を開始した、低速電動自動車「トイボ(toy box)」の乗車数が22日、乗客千人を達成した。市によると、平日は平均40人、土、日曜日、祝日は同50〜60人が利用。お年寄りやバスを初めて利用する家族連れなどに人気を集めているという。当初は運行終了予定の9月13日までで、600人の乗車を想定していたが、運行開始から30日目で節目の千人目を達成した。

千人目の幸運を射止めたのは、平の会社員小野秀幸さん(41)、長男蒼大君(平五小・1年)と、いとこの谷野夏穂さん(同・3年)と陸翔君(同・1 年)。記念品として、フラ柄の風呂敷、台所用ラップなどの詰め合わせグッズが贈られた。小野さんら4人は市役所の乗降ポイントから乗り、午前10時35分にいわき駅前で降車。約1・5キロのバス旅を楽しんだ。市担当者から「千人目です」と告げられると、小野さんは「記念の節目に乗れて光栄です」と驚きながらも笑顔を見せた。

トイボの車両は時速20キロ未満で走行し、定員は9人(運転手は除く)。乗車は無料で、希望する23カ所の乗降ポイントを電話、スマートフォンで、3日前に事前予約する。運行時間は午前9時〜午後4時半。車内発行の乗車証明書(利用日のみ有効)が発行され、乗降ポイント周辺の協力店舗で提示すると、各種特典が受けられる。

写真は、千人目の利用者となった小野さん、夏穂さん、蒼大君、陸翔君(右から)=22日(クリックで拡大)

■市中体連 新人戦日程など発表 本社旗野球・ソフトも

市中体連(会長・吉田信治内郷一中校長)は21日、体験型経済教育施設「エリム」で、令和2年度市中学校新人大会臨時運営専門部会を開いた。席上、本年度の市中学校新人体育大会の13競技の日程などを発表した。トップを切って、水泳競技が29日、いわき市民プールで行う。12日に閉幕した第68回市中学校体育大会(市中体)は全競技、無観客で行ったが、市新人戦は水泳競技などの一部競技を除き、専門部ごとの判断で保護者の観戦を認める方針。

いわき民報社、市中体連、市教委が主催となる、いわき民報社黒獅子旗争奪第55回中学校新人野球大会は9月26、27日、10月3日、いわきグリーンスタジアムなど4球場で開催。第50回いわき民報社旗争奪市中学校新人ソフトボール大会は10月3、4の両日、新舞子多目的運動場で行う。現時点で軟式野球、ソフトボールの両競技ともに、一家族1〜2人など人数を制限し、保護者の観戦を認める考え。

表は、令和2年度市中学校新人体育大会日程(クリックで拡大)

■聖地での戦いを市長に報告 岩間前主将「接戦に持ち込め自信に」

センバツ出場が決まっていた32校が6日間の熱戦を展開し、17日に幕を閉じた「2020年甲子園高校野球交流試合」。強豪校国士舘(東京)と激戦を繰り広げ、市民に大きな感動を与えた磐城高野球部が21日、市役所を訪れ、清水市長に試合結果を報告した。

磐城は4日目の15日に登場。中盤に同点に追いつく粘りを見せるも、3―4で敗れた。昭和50年夏以来となる聖地での勝利をあと一歩で逃したが、一度は立つことすら幻となった夢舞台で堂々の戦いを繰り広げた。

岩間涼星前主将(3年)は「結果は敗れてしまったが、接戦に持ち込めたことは自信となった」と充実した表情をみせた。同校野球部OBの清水市長は後輩たちの健闘を称えながら、「本当はアルプススタンドで観戦したかったが、テレビ越しでも非常に感動した。この良き経験を後輩たちにつなげてほしい」と激励し、記念品を贈った。

写真は、清水市長を表敬訪問した岩間前主将(前列左)ら=21日(クリックで拡大)

■<新型コロナ>市内の2人退院 17、19例目の夫婦

市は21日、新型コロナウイルスで陽性と診断され、県内の感染症指定医療機関に入院していた、市内の60歳代無職男性(市内17例目)とその妻の60歳代無職女性(同19例目)が退院した、と発表した。同日現在、市内の感染確認者20人のうち、退院が確認されたのは今回を含め19人。

市などによると、男性は7月24日から26日にかけて、知人3人と県外に旅行に出掛けていた。同29日に37・7度、翌30日に38・0度の発熱を確認。2日以降、咳などをし、39度台となり、5日に帰国者・接触者外来を受診。抗原検査の結果、陽性と確認され、県内の医療機関に入院した。