2020年8月18日(火)

■いわきアリオス 4年ぶり来館者80万人割れ コロナ禍は文化・芸術に大きな影響

いわき芸術文化交流館アリオスは18日までに、昨年度の来館者数などを発表した。平成27年度から80万人以上の来館が続いていたが、4年ぶりに80万人割れとなる79万903人に。前年に比べ、5万4425人の減少となった。新型コロナウイルス感染症の影響で、3月に開催予定だった催事のほとんどが中止、延期となったことが要因で、同館では今後、市民の生活を支える「生活支援型アートセンター」として各種事業の取り組みに力を入れたい、としている。

本年度については緊急事態宣言に基づき、4月18日から5月20日まで臨時休館。6月19日から施設利用が再開したが、催事の延期や中止、規模縮小などを余儀なくされており、昨年以上の厳しい状況が予想される。

同館では、自宅で過ごす市民に対し“不活発化防止”に向けた企画「おうちでアリオス」をスタートさせ、文化芸術関連の動画や読み物、オンラインでの演劇づくりなどのコンテンツを配信。市民のニーズにいち早く答えてきたことから、今後も文化芸術を通して様々な課題を抱える地域コミュニティに寄り添いながら、地域を担う子どもたちの感性、創造性を育む事業の取り組みに力を入れていきたい、としている。

写真は、4年ぶりに年度の来館者数が80万人を割ったいわきアリオス(クリックで拡大)

■心平と古関裕而の交流描いた展示会 30日まで記念文学館

詩人草野心平と、NHK連続テレビ小説「エール」で、主人公のモデルとなった作曲家古関裕而の交流をテーマにした「草野心平と古関裕而」の展示会が30日まで、小川町の市立草野心平記念文学館で開催されている。心平と古関が初めて面識を持ったのは、昭和49年2月に猪苗代町で開催された第29回国民体育大会の冬季大会とされる。

大会賛歌の作詞を心平、作曲を古関が担当し、その前年の9月に開催された「第29回国体猪苗代大会讃歌発表会」で初対面し、交流が始まったという。2人のやりとりは度々心平の日記に書かれ、古関の名は30回以上登場しているといい、友好な関係であったことがうかがえる。

展示会では、心平と古関の関わりについて紹介がされており、心平直筆の日記や一緒の写真、猪苗代大会讃歌の歌詞を心平が直筆した印刷物など、互いの交流を示す貴重な資料が14点ほど展示されている。

写真は、興味深そうに展示物を眺める来館者ら(クリックで拡大)

■高校野球?センバツ第一関門は24日に開幕?磐城除く13校10チーム出場

第72回秋季東北地区高校野球県大会いわき支部大会の組み合わせ抽選会が17日、いわき光洋高で行われた。大会は24日に開幕し、いわきグリーンスタジアムと南部スタジアムの2球場で行う。甲子園球場で行われた「2020年甲子園高校野球交流試合」に出場した磐城は支部予選を免除。部員不足により、平商業、磐城農業、好間、四倉の4校が連合チームで参戦し、13校・10チームが来春のセンバツへの第一関門に挑む。

大会は24〜26、28日の4日間はいわきグリーンスタジアム、29、31日、9月1、2日の4日間は南部スタジアムで行う。前年と同様、敗者復活戦も実施。27日、9月3日が予備日となる。決勝は9月2日午前11時半試合開始予定。開会式は行わない。タイブレークは夏の代替大会は延長十回からスタートしたが、従来通り、延長十三回から無死一、二塁で行う。

表は、いわき支部大会の組み合わせ(クリックで拡大)

■<新型コロナ>本年度は「地区敬老会」中止に 万が一の重症化懸念

今月に入り本市でも新型コロナウイルス感染症が確認され、感染者に高齢者が含まれていることを受け、市は18日までに、70歳以上の高齢者の長寿を祝うために毎年10月、市内13地区で開催している敬老会を中止する、と発表した。

重症化が懸念される高齢者への感染拡大の影響を考慮し判断を下したといい、金婚夫婦表彰については、居住地区の保健福祉センターまたは支所で賀状などを贈呈。敬老記念品は、9月中に対象者へ送付する地区敬老会中止の内容を記載した「敬老事業のお知らせ」はがきを、10月5日から11月30日までに指定場所に持参して受け取る。

指定場所は次の通り。 平地区保健福祉センター 中央台市民サービスセンター いわき駅前市民サービスセンター 豊間市民サービスセンター 小名浜地区保健福祉センター 江名市民サービスセンター 泉市民サービスセンター 勿来・田人地区保健福祉センター 常磐・遠野地区保健福祉センター 内郷・好間・三和地区保健福祉センター 四倉・久之浜大久地区保健福祉センター 遠野支所 小川・川前地区保健福祉センター 好間支所 三和支所 田人支所 川前支所 久之浜・大久支所