2020年8月12日(水)

■いわき市も厳しい暑さ続く 小名浜はきょう今夏一番の最高気温32・8度

いわき地方では内陸部を中心に30度を超えるなど厳しい暑さが続き、12日も太平洋側を中心に高気圧に覆われ、朝から気温が上昇した。福島地方気象台によると、小名浜で同日午前10時58分に今年の観測上で最高気温となる32・8度を記録。山田町では11日に猛暑日となる35・9度を観測、12日も午前9時36分に33・3度となるなど、内陸部を中心に午後からも猛烈な暑さとなった。

JRいわき駅前南口では、帽子や日傘で日差しを避けながら行き交う市民などの姿がみられた。向こう1週間は高気圧に覆われ、今後も気温の高い状態が続くため、熱中症に注意が必要だ。

写真は、強い日差しの中、日傘をさす市民ら=12日(クリックで拡大)

■「いわき梨」本格的に出荷始まる 選果場も新調

JA福島さくらいわき梨選果場の令和2年度操業開始式が11日、小川町の同選果場で開かれた。昨秋の東日本台風(台風19号)の影響による夏井川の水位が上がり、で床上浸水などの被害を受け、リニューアルされた同選果場から、「サンシャインいわき梨」の市場出荷が本格的にスタート。いわきの秋の味覚がいよいよ食卓へ届く。

JA福島さくらいわき地区によると、今年の梨は春先の陽気で平年より8日開花が早まった。各ほ場で徹底防除をし、黒星病に感染した果実が散見されたものの、カメムシなど害虫の発生も少なく、平年よりやや小玉だが、糖度が高く品質の良い梨が生育したという。

市内では幸水、豊水、涼豊、新高の4種類の梨を生産。本年度は計582トンの取り扱いを計画している。「幸水」は8月末まで出荷。「豊水」「涼豊」「新高」の順で出荷が始まり、新高は10月中旬まで出荷を予定している。

写真は、ベルトコンベヤーを流れる梨を選別する従業員ら=11日(クリックで拡大)

■甲子園での交流試合 ベンチ入り20人にユニ渡す

15日の「2020年甲子園高校野球交流試合」での国士舘(東京)との一戦を4日後に控え、磐城は11日、同校第1グラウンドで、ベンチ入り20人にユニホームを手渡した。練習終了後、渡辺純監督が一人ひとり、背番号と名前を読み上げ、番号順にユニホームを手渡した。

渡辺監督は「3年生にとっては最後の試合。今持てる力をすべて甲子園に置いてくるつもりで、自分がここまでやってきたすべてを国士舘にぶつけてほしい」と話した。前回と同じく背番号「2」のユニホームを受け取った岩間涼星主将(3年)は「チーム内の競争を勝ち抜き、手にした番号。その競争を勝ち抜いた9人だけが甲子園の舞台に立てる。聖地では“Play Hard”の全力プレーを見せたい」と意気込んだ。

写真は、渡辺監督から背番号「2」のユニフォームを受け取る岩間主将=11日(クリックで拡大)

■震災から9年5カ月 いわき中央署が不明者捜索

いわき中央署(柴田泰弘署長)は震災発生から9年5カ月となった11日、久之浜末続の海岸で一斉捜索を繰り広げた。同署管内では現在も23人が行方不明のままとなっており、同日は本名彰警備課長をはじめ署員11人が参加した。

陣頭指揮を執った本名課長は「お盆を前にもう一度初心に帰り、発見されていない家族への思いを見つめ直したい」と語り、炎天下にも関わらず署員たちと懸命に捜索にあたった。

写真は、消波ブロックのすき間を入念に調べる署員=11日(クリックで拡大)